【唐牛樹三郎記者】
「こちらは平内町の茂浦漁港です。地元の生産者が見守る中、調査のため稚貝が引き上げられました」
平内町漁協の茂浦支所では養殖ホタテの生育状況を確認するため、3カ所から稚貝の入った養殖籠を引き上げ、生きている貝と死んだ貝を選別しました。その結果、最も被害が大きかった所ではへい死率が7割を超えていました。
さらに生き残った稚貝も、平年に比べると小ぶりで生育は鈍いということです。このため、生産者たちからは今後が不安だという声が聞かれました。
【平内町漁協 茂浦支所蛎崎武義常任理事】
「今の高水温、これに対してはどうにもならないのが現状で、生き残った稚貝をいかに自分たちで良い状態でもっていくかを皆で話し合いながら、大事に育てていきたいと思っています」
一方、地元のホタテ生産者は-。
【生産者】
「ホタテが不漁で、ホタテ養殖を続けられなくて漁師をやめないといけないという状況にならないように、少しでもつないでくれるような対策を、早い段階で打ってほしいと思います」
平内町漁協では他の支所で行った調査結果も踏まえて、今後の対応を検討することにしています。
※2024年は、秋以降にホタテの稚貝がへい死する被害が拡大した経緯があります。生産者や漁協関係者は今後どのようになっていくのか気をもんでいました。