【唐牛樹三郎記者】
「クマによる人身被害が過去最悪となる中対策の強化が急務となっています」
会議には8道県の知事や副知事が出席し、クマ対策について話し合いました。今年度はクマによる人身被害が多発していて、きのう現在、岩手県で5人、秋田県で4人亡くなるなど深刻化しています。
こうした状況の中、秋田県の鈴木健太知事は防衛省への要請は苦渋の決断だったと述べました。
【秋田県 鈴木健太知事】
「今回非常に秋田県の状況が危機的であるということで、非常に例外的にと言いますか、特別に防衛大臣の決断によって、これは土木工事等の受託という任務のカテゴリー、災害派遣ではありません、これによって派遣をしていただきました」
このほか、クマに県境はなく広域的な連携が必要だといった意見が出ました。
そして知事会として、クマをはじめとする野生鳥獣による被害を防ぐため、鳥獣被害防止対策交付金の予算を確保することや、鳥獣捕獲の担い手確保への支援を求める緊急要望を取りまとめました。
【宮下知事】
「自分が襲われるかもしれないという恐怖感の中で暮らしている方々が、この東北・北海道の中にたくさんいらっしゃるということは、しっかり私はこのタイミングで国に関係知事と連携して訴えていくことは大事なことだと思います」
※東北森林管理局はこの秋のブナの結実状況は福島県を除く東北5県で大凶作と発表しました。ブナの大凶作はツキノワグマの行動に影響を与えている可能性があります。













