その後、対策について意見を交わし組合側からは北海道でも貝毒の発生していない地域があり、そこから稚貝を移し入れるべきといった意見が出ました。
【出席者】
「こう高水温が続いて他の地域でも死ねば深場はなかなか空かないと思うみんな深場に養殖施設を入れたがるのでやはり現実的に考えると(他地域からの)移入しかないのかと思っています」
このほか、ホタテの生産量が減る一方で残さは増えているとして、残さ処理への支援を求める声が上がりました。
陸奥湾の養殖ホタテは他の地域でも危機的な状況で、現場の生産者も湾内で稚貝を融通しあうのは困難だと話します。
【ホタテ漁業者 中村久雄さん】
「生活のためにはですね」「採取してもほとんどが死んでしまう高水温に耐えられなくて死んでしまう状態なので、その辺(移入)もやむを得ないという考えもあります」
こうした生産者の悲痛な声に対し、西市長は支援措置を講じる考えを示しました。
【青森市 西市長】
「漁獲量がかなり少ないということであれば収入も減ってしまうということでそういった方々への生活支援策についても考えていきたいと思っています」
また、県外からの稚貝の移入については-
【青森市 西市長】
「慎重に検討する必要があると思いますが湾内での確保がかなり厳しいと伺っていますので改めて検討していきたいと思っています」
一方、内閣府の津島副大臣は、早急に移入を検討すべきという考えを示しました。
【内閣府 津島淳副大臣】
「移入ということは陸奥湾全体で稚貝・半成貝を確保できないことがより鮮明になってきていますのでこれは早くやらないといけないと思っています」
陸奥湾の養殖ホタテはへい死被害が広がる陸奥湾の養殖ホタテ。13日には宮下知事が平内町を訪れ、漁協関係者と現状について意見を交わす予定です。
※陸奥湾のホタテ生産者からは、東湾を中心に壊滅的な被害が出ているとの声も聞かれ、来年以降への影響は避けられないとの見方が強まっています。














