きょうの現地研修会には国や市町村などから関係者60人ほどが参加しました。研修会では県の担当者などからナラ枯れ被害の診断や防除、予防対策について説明がありました。
その後、東北町の町有林に移動しナラ枯れを予防するための薬剤を木に注入する予防対策や被害に遭った木を切り薬剤で消毒する「伐倒、くん蒸処理」の実習が行われました。
「ナラ枯れ」は病原体であるナラ菌が「カシノナガキクイムシ」という虫を媒介して運ばれ感染します。感染すると木が土壌から水分を吸い上げられなくなり枝葉にも行き渡らなくなるため、やがて葉が茶色や赤褐色に変わり枯れてしまいます。
県内では今年、10万本のナラ枯れ被害が報告されていて、去年の1.6倍になっています。被害が確認されたエリアは今年新たに八戸市や東北町など7市町村が加わり、県内29市町村と広範囲に渡っています。
【県林政課 辻健一郎課長代理】
「年々被害のエリアというか被害の区域が広がってきている」「被害に遭った木の処理というのはこの(今の)時期に行っていただければ」「予防とかに関しては木の動きが活発な暖かくなってからということになります」
参加者たちは研修を通して、ナラ枯れ被害の対策に理解を深めていました。
















