【中井友紀アナウンサー】
「納豆で有名な太子食品にやってきました。こちらでも、不安定な中東情勢の対応を余儀なくされています」
大豆加工食品を製造している太子食品。十和田工場では1日に30万個の商品を生産していて、まさに家庭の食卓を支える存在です。
【太子食品工業 広報販促室 田中雅浩室長】
「今回思ったのは、こんなにいろんなことに広がると思わなかったんですよ」
工場内にある年間500万パックの油揚げを生産するライン。流れてくるのはパッケージのデザインが簡素化された油揚げです。
【太子食品工業 十和田工場 門前一記工場長】
「3月末くらいに(パッケージの)フィルムが供給できないという情報が入りまして、少しでも延命させたいというところで、こういったデザインに変えて今取り組んでいます」
最も生産量の多い“唯一”というブランド名の油揚げでは、インク溶剤の不足に対応するため、デザインの面積を3割から4割ほどに抑え、色の数も3色から2色に減らすことでパッケージのフィルム供給継続が可能に。
ブランド名 “唯一” の文字も削る決断をしました。
【太子食品工業 十和田工場 門前一記工場長】
「今回 “唯一” という言葉を付けていないので、お客様の困惑はあるのかもしれないですけど、まず供給するということを大前提に、今回思い切ってこういった対策をとっております」
“唯一”も含め油揚げともやし、合わせて7商品でパッケージデザインの簡素化を行っています。
【太子食品工業 広報販促室 田中雅浩室長】
「面積を減らしたり色数を減らしてでも、お客様に届けようという判断をその時にしました」
「我々2011年に東日本大震災を経験した中で、商品を届けられなかったという苦い経験があったんですよね」
「食品というのは、命をつかさどるものだということで、お客様に届けるということが、社員・社長含めてありましたので、全く迷いはなく判断して、3月の下旬にそういった形で進めることになりました」
また、商品の製造に不可欠なボイラーについても不透明な中東情勢への対応を強いられています。
【太子食品工業 十和田工場 門前一記工場長】
「まずはじめに3月の下旬ぐらいにいつも取引いただいているお客様から、『重油の見積もりが出せない』という情報が入りました」
建築廃材をチップにしたバイオマス燃料。環境へ配慮するため15年前から導入していた「バイオマスボイラー」の稼働率を上げ、重油の使用量を抑えています。
また、工場内の作業中に着用するマスクや手袋をはじめ、包装資材なども20%ほど値上がり。そうした中、家庭の食卓を守るため工夫を凝らしながら生産を続けています。
しかし…。
【太子食品工業 広報販促室 田中雅浩室長】
「我々ができることはやりながらも、お客様の方には心苦しいんですが、値上げをお願いせざるを得ない状況になっています」
7月からは平均で10%の値上げを実施する状況になっているということです。















