【工藤麻衣記者】
「現場はかなり冷え込んでいます。視界が悪く見えませんが、この先にあるブイの辺りを捜索するということです」
15日正午前、六ケ所村倉内の小川原湖で漁船が転覆していると警察に通報がありました。普段、この船でシジミ漁をしている東北町横志多の漁業、鶴ケ崎善貴さん(31)と妻の千夏さん(27)と連絡が取れていません。
16日朝から、警察や消防などおよそ50人態勢で水中ドローンも使って捜索しましたが、発見には至っていません。
【地元の漁業者】
「(15日は)白波というか、しぶきが飛ぶくらいの波で、風も10メートルくらいはあったんじゃないのかな」
15日、現場付近の最大瞬間風速は19.5メートル。風が強かったということです。
【小川原湖漁協 鶴ケ崎長右衛門漁業管理委員長】
(Q.悪天候時の決め事は)「そういうのはない。風がどんなに強くても(漁協として)漁師さんに漁を止めることはない。本人任せ」
小川原湖漁協によりますと、15日は、突風の予報もあったため、漁に出るのを諦めた漁師も多く、鶴ケ崎さんを見た人はいませんでした。
漁船は、15日午前7時半ごろから正午前までに転覆したとみられています。
【地元の漁業者】
「若いから、頑張って採るかっていう気持ちになったんだと思うけどね、こういう遭難ってちょっとしたところで起きるからね」
17日も、警察や地元の漁業者など、80人態勢で捜索を続けるということです。