高校野球春のセンバツです。27日に延長戦を制し、春夏通じて25年ぶりにベスト8に進出した青森山田。創部初のベスト4進出をかけ、中央学院(千葉)と対戦しました。
【外川大夢ディレクター】
「きのうは劇的勝利をおさめた青森山田。春夏通じて初のベスト4をかけた1戦に臨みます」
どちらが勝っても創部初の甲子園ベスト4。新たな歴史を刻むのは・・・。
先手を取ったのは青森山田でした。1回、いきなりチャンスを作ると5番・吉川が木製バットでタイムリー。幸先良く先制します。
前日に続き準々決勝も先発のマウンドは桜田。直後の2回、8番・ピッチャーの蔵並に同点タイムリーを打たれると、相手打線につかまり4回までに5失点。この試合も追いかける展開となります。
4回途中からマウンドに上がったエースの関は、ピンチを背負いながらも気迫の投球。味方の援護を待ちます。
点差を縮めたい青森山田は終盤7回。内野安打2本でチャンスを作ると、初戦でサヨナラタイムリーの6番・伊藤英司。痛烈な打球を放つもサード正面。なかなか甲子園の雰囲気を変えられません。
そんな中、青森山田が守備で見せます。レフトへの大飛球を佐藤隆樹がジャンピングキャッチ。スーパープレーで甲子園を沸かせると、味方の守備にエースも応えます。リリーフ登板の関は9回も無失点に抑え、逆転を信じます。
4点差で迎えた9回ウラ。この回先頭3番・對馬が自身3本目のヒットで出塁すると、5番・先制タイムリーの吉川。この試合2本目のタイムリーはツーベースヒット。木製バットコンビの躍動で、まずは1点を返します。
このまま一気に追いつけるか!?打席には代打の藤田。左中間への当たりは、センターの守備範囲で2アウト。打席には選手宣誓も務めた7番・キャプテンの橋場。崖っぷちに追い込まれても、終盤に強い青森山田でしたが、打ち取られてゲームセット。
中央学院を上回る11本のヒットを放ちながらも流れをつかむことはできず、青森山田は初のベスト4進出とはなりませんでした。
【エース 関浩一郎投手】
「きのう助けられた分、きょうは自分がピッチングで返さないといけないと思いはあったので、リズムよく抑えられて良かった」
【橋場公祐主将】
「すごく濃い3試合をさせてもらった。この負けを次に活かさないと意味がない。また青森に帰って、夏の予選まで少し時間があるので、しっかりチームを一から作り上げていけるように頑張りたい」
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