八戸市の小学4年生、大山葉音さんです。10歳以下の日本代表候補にも選ばれました。武器は力強いフォアドライブ。全国トップレベルのフォアドライブを体感してきました。
八戸市にある八戸卓球アカデミー。小学2年生から高校2年生まで幅広い年代の選手が練習に打ち込んでいます。この中に注目の選手がいるんです。大山葉音さん、小学4年生。北海道・東北ブロックの合宿で優勝し、10歳以下の日本代表候補に選ばれました。
憧れの選手は・・・?
【大山葉音選手】
「バックが表なので、福原愛選手です」「(自分が)フォアのスマッシュが得意なので愛ちゃんも得意だから目指しています」
そんな大山さんの持ち味は、左腕から繰り出される力強いフォアドライブです。
【沼田勝監督】
「フォアドライブだけを単体で見たら全国ベスト3に入ると思います」「他の選手よりも強い!速い!回転がかかっている」
強い!速い!回転がかかっている!
テーブルの角に置いたボールに・・・見事命中!精度も抜群です。
どれほどの威力なのかカメラを持って近くで見てみることに。
【藤原アナ】
「ギブギブギブ!想像以上!参りました!」
恐怖でまともにボールを見ることすらできませんでした・・・
【藤原アナ】
「この体の差を見てください。僕が身長172センチで、身長何センチですか?」
【大山選手】
「139ぐらいだと思います」
【藤原アナ】
「30センチ以上差があるのにパワフルなフォアドライブでしたね~」
【大山選手】
「ありがとうございます」
小さな体に秘められたキレとパワー。大山さんはこの腕力と体幹の強さを象徴する、ある特技があるんです。それは何でしょうか?
正解は・・・片手壁倒立です。力もそうですし、バランス感覚や運動神経も卓球に生きているのでしょう。
【大山葉音選手】
(Q.初めてできたのは何年生?)「3年生の後半ぐらいで」
大山さんが初めてラケットを握ったのは2歳の時。休日の日課は2歳上のお兄ちゃんと一緒に体育館で卓球をすることでした。小学1年生の時に出場した八戸市の大会でいきなり頭角を現します。出場したのは4年生以下の部。まだ1年生の大山さんは上級生もいる中で、いきなり優勝を果たしました。
そして小学2年生の時に八戸卓球アカデミーに入部。大山さんの第一印象について沼田勝監督は。
【沼田勝監督】
「こんな子が八戸にいるんだっていうのがまず一番の印象です」「負けん気が強いので(相手が)強いから負けた、しょうがないというのは一切ないのでそこが彼女の特長かなと思います」
ともに八戸卓球アカデミーに通う、兄の遥舞さんに聞いてみると・・・
【兄・遥舞さん】
「強いと思いますよ」
(Q.兄妹で対戦することもあるの?)「はい!します!」
(Q.どっちが勝つの?)【葉音選手】「はーい!」【遥舞さん】「いや!けど!僕が勝つときもありますよ!」【葉音選手】「けど私が勝つ方が多いです!」
大山さんの進化は驚異的でした。クラブ内のランキングでは、小学2年生から高校2年生まで男女問わず全員が参加しているんですが、なんと小学4年生にして大山さんがほとんどトップになっています。
【沼田勝監督】
「今の日本代表の選手で見ると早田ひなさん、左利きの選手でフォアドライブの回転半径が大きくてイメージとしてそういう感じ、男子のようなプレー」
(Q.日の丸を背負う素質は?)「十分にあると思います」
負けず嫌いの卓球少女が見据える先にあるのは・・・
【大山葉音選手】
「毎日練習して世界で一番練習しないと勝てないので、いっぱい練習することだと思います」
「2028年のロサンゼルスオリンピックに出て金メダルを取ることです」