
判決を受けたのは、五所川原市の前の副市長・一戸治孝被告(71)と五所川原市の元職員・石井隆夫被告(70)です。
2人は会社役員の男と共謀のうえ、2021年11月に市が発注した指名競争入札で、特定の業者が落札できるよう公正を害する行為をした、官製談合防止法違反などの罪に問われています。
青森地裁で開かれた判決公判で藏本匡成裁判官は、一戸被告に対し、「常習性が顕著で悪質性が高い」。また、「談合の結果、予定価格のおよそ95%から97%の高い率で落札され、税の無駄遣いも招いた」などと指摘しました。
そのうえで懲役1年6カ月の求刑に対し、2人にそれぞれ懲役1年6カ月執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
一戸被告の弁護人によりますと本人と相談のうえ、控訴しないということです。
一戸被告は裁判後、報道陣に対し「市民、職員、業者の皆さんに心よりおわび申し上げます」と話しました。