むつ総合病院の松浦修院長や、弘前大学医学部遠隔医療センターの掛田伸吾センター長たちが共同記者会見を開き、遠隔診療支援について説明しました。
この取り組みは、弘前大学附属病院の医師とむつ総合病院の医師をオンラインでつなぎ、支援・指導を行うものです。
これにより、下北地域の専門医がいない診療科の医師や看護師の負担を解消し、医療の質の向上につなげます。
【むつ総合病院 松浦修院長】
「緊急の時とかにすぐ相談できて、その場で解決できて、何かの対応にもっていけるという意味では、迅速な対応ができるのではないかと考えております」
新たな取り組みは大きく3つ。
東北・北海道で初の遠隔ICUによる重症患者の管理や、遠隔妊産婦管理、そして、遠隔脳神経外科手術指導です。
このうち、遠隔妊産婦管理について、弘前大学の医師とのデモが行われました。
実際の設備を使用して、妊娠24週の妊婦のお腹のエコー画像をリアルタイムで共有。胎児の状態を細かく確認しました。
むつ市の山本知也市長は、今回の取り組みを他の診療分野への拡充にもつなげていきたいと今後の展望に期待感を示しました。
【むつ市 山本知也市長】
「最終的には遠隔手術までも、弘前大学にいながらむつ総合病院の患者さんを手術できる環境を整えていきたい」