青森市のマエダストア虹ケ丘店には、今が旬のフルーツ、愛媛県産の柑橘類が並んでいます。
「いよかん」や「ぽんかん」、「あいか」など種類豊富ですが、2025年は猛暑による高温障害や雨の降るタイミングが悪かった影響で、記録的な不作に。
収穫量は2024年の半分ほどで、価格は例年より2割高くなっています。
これから旬を迎える熊本県産の「デコポン」は、特に収穫量が少ないということです。
そのほか、イチゴも高騰しています。
栃木県産の「とちあいか」や田舎館村産の「とちおとめ」が並んでいますが、厳しい寒さの影響で生育不良となり、2024年より1割高くなっています。2月下旬からひな祭りに向けて、さらに値上がりするかもしれません。
【服部未佳アナウンサー】
「さて、もうすぐ2月です。冬から春に向かう節目の日『節分』がやってきます」
2025年の節分は2月2日。店内には、節分コーナーが設置されています。
病気や災難を追い払う「豆まき」。青森県を含め雪の多い地域では、「まいた豆を後で拾いやすい」などの理由から、大豆より落花生を使うことが多いようです。
【服部未佳アナウンサー】
「マエダストアには、千葉県産と中国産の落花生が豊富に並んでいます。2025年は、例年並みの価格で購入できそうです」
【マエダストア虹ケ丘店 前田順一店長】
「落花生(自体)の価格は去年に比べ1割程度安くなっていますが、流通コストの上昇などがあり、販売価格については、去年と一緒ということになっております。千葉県産の落花生は大粒で濃厚な甘みがあり、コクもしっかりあります」
【服部未佳アナウンサー】
「節分には、イワシを飾ったり食べたりする地域もあります。現在、青森県産のイワシが豊富です」
鬼が「イワシの臭い」を嫌うと考えられ、イワシを飾ったり食べたりすることは、魔除けになるといわれています。
【マエダストア虹ケ丘店 前田順一店長】
「青森県産のイワシは、例年と同じ価格です」
節分には、福を招くとされる「恵方巻き」も欠かせません。マエダストアの恵方巻は、食材が高騰する2025年も、例年と同じ価格で販売されています。
【服部未佳アナウンサー】
「節分の次にやってくるのは、バレンタインデーですが…、チョコレートの価格は、大幅に上がっています」
世界的に問題となっている「カカオショック」。チョコレートの原料となるカカオ豆の生産国を、天候不順や木を枯らす病気が襲い、深刻なカカオ豆不足が起きています。
大手メーカーのチョコレート菓子は、2024年の秋、一斉に価格が改定され、4割近く値上げされた商品も。
【マエダストア虹ケ丘店 前田順一店長】
「異常気象の影響でカカオ豆が不作だったことに加え、輸送コストや包装資材の値上がり等もあり、高騰しております。2月、3月でいくつかのメーカーで値上がりの動きがありますが、今後についてはまだ分からない状態です」
【服部未佳アナウンサー】
「バレンタインにチョコレートを手作りするなら、板チョコレートが必要ですが、こちらも値上げが目立ちます」
「そこで!焼き芋を使った手作りチョコに挑戦します」
焼き芋を使うことで、チョコレートの割合を減らして、ちょっと節約。ネットで話題のレシピを参考に作ってみました。
材料は、焼き芋100グラムに対し、板チョコレートは1枚のみ。そのほか、生クリームとココアパウダーを使います。
焼き芋は、100グラムあたり73円の茨城県産「紅はるか」を選びました。
板チョコレートは1枚50グラム193円。
耐熱ボウルに割り入れたら生クリームを加え、電子レンジで溶かします。
そこに、皮をむいた焼き芋を投入。つぶしながらよく混ぜます。
クッキングシートを敷いたバットに平らに伸ばして、1時間程度、冷蔵庫へ。
固まったら、四角く切って、ココアパウダーををまぶして…、出来上がり。
チョコレートの割合を減らしつつ、簡単でおいしく栄養価も高い「焼き芋チョコレート」です。
【服部未佳アナウンサー】
「おいしいです。しっとりねっとり濃厚で、チョコレートもしっかり感じるんですけど、後から自然な焼き芋の甘さが追いかけてきて、よく合います、チョコレートと焼き芋。満足感もあって最高です」
カカオショックはしばらく続きそうです。工夫しながら、大切にチョコレートを味わいたいですね。