青森市には今シーズン、除排雪に関する相談が2月2日までに1万6296件寄せられ、昨シーズンを大幅に上回っています。
こうした現状について、情報通信技術を駆使した除排雪に関する特許を持つ除雪イノベーターの葛西章史さんが3日、緊急提言を発表しました。
それによりますと、青森市はこれまで除排雪についての検証を行わず、今シーズンは特に、生活道路の除雪の遅れが顕著だったとしています。
【除雪イノベーター 葛西章史さん】
「国と県は、3年前の苦い経験がありますので、備えをきちんとしていました。ただ青森市は、備えが足りなかった、想定が甘かった」
「青森市だとか道路管理者が、災害級という言葉で逃げようとすることはちょっと許せなくて、実際、国・県の管理道路はまったく支障が出ていない」
そのうえで葛西さんは、データに基づく検証に加え、定点カメラの増設やデジタル技術を活用して市内のパトロールを強化することが必要と提言しています。