道路の雪も解け、日差しの温もりを感じる日が増えてきました。青森市のマエダストア虹ケ丘店には、春の味覚が豊富に並んでいます。
【服部未佳アナウンサー】
「春の楽しみの一つ、春キャベツですが、今年は高騰しています」
柔らかくみずみずしい、春キャベツ。2分の1カットで268円と、2024年より4割高くなっています。
【マエダストア虹ケ丘店 前田順一店長】
「今月から神奈川県産の春キャベツが入荷していますが、暖冬の影響で3週間ほど出荷が遅れています。来月入荷が順調になって、相場が下がることを期待しています」
また、新タマネギも高騰。現在並んでいる静岡県産の入荷が遅れていて、100グラム当たり52円と、2024年より3割高くなっています。
また、主力産地である佐賀県で病害が発生したことから、収穫量が例年よりかなり少なくなっていることも影響しています。
新ジャガイモも2024年より3割高く、鹿児島県産は1袋322円。冬場の寒波の影響を受け、収穫量が減っています。
【服部未佳アナウンサー】
「一方、九州産のアスパラガスは、例年並みの価格で購入できそうです」
福岡県産や佐賀県産のアスパラガスは、1束322円。そして、愛知県産のスナップエンドウは100グラム当たり214円。どちらも例年並みの価格で旬の味を楽しめそうです。
山菜も、徐々に店頭に。
愛知県産のフキに、青森県産や岩手県産のタラノメなど、価格は例年並みです。
ただ、2025年は雪が多かったことから、例年より収穫時期が遅れているということです。
もうすぐ旬の終わりを迎える菜の花は、手作りの総菜でもうしばらく楽しめそうです。
【マエダストア虹ケ丘店 前田順一店長】
「原材料は値上がりしていますが、価格は例年と同じ100g138円と据え置きです」
【服部未佳アナウンサー】
「春は海藻もおいしくなる季節。ワカメやフノリなど、豊富に並んでいます」
魚売り場にずらりと並ぶ海藻。水温の影響で水揚げ量が減っている生ノリは、2024年より1割高くなっていますが―。
その他の海藻は、例年並みか安く購入できそうです。
宮城県産のワカメやメカブは、例年並みの価格で並んでいます。
三陸産の切りコンブ。天然コンブは、直近30年の間に水揚げ量が3分の1以下に減っています。
6年ほど前からは高値で安定していて、100グラム当たり138円と、価格は据え置きです。
そして、青森県産や岩手県産のフノリ。2025年は例年より水揚げ量がわずかに多く、100グラム当たり322円と、前年に比べて2割安くなっています。
お花見に欠かせない、陸奥湾産のトゲクリガニも並び始めました。メスは100グラム当たり278円。オスは、100グラム当たり213円です。
【マエダストア虹ケ丘店 前田順一店長】
「トゲクリガニは、来月下旬になると、よりおいしくなるのでオススメです」
一方、こちらは―。
【服部未佳アナウンサー】
「米の高騰が続いています。政府の備蓄米放出。県内にも影響はあるのでしょうか」
市場に出回る米が少なく、高値が続く中―。
農林水産省が「流通を円滑化させるため」に打ち出した、備蓄米放出。10日から行われた初回の入札では、およそ14.2万トンが落札され、18日から業者への引き渡しが始まりました。
26日から、およそ7万トンを対象に2回目の入札が始まっていますが―。
政府の備蓄米、県内のスーパーに届くのでしょうか?
【マエダストア虹ケ丘店 前田順一店長】
「マエダストアの取引先でも備蓄米は落札していますが、現段階で青森県内での米の取引量は増えない状況です」
その理由とは―。
【マエダストア虹ケ丘店 前田順一店長】
「全国的に見て、米が売り場に並んでいない関西や関東方面への出荷がメインとなっています」
現段階では、県内の市場に出回る可能性が低いという政府の備蓄米。米の高値は、しばらく続きそうです。
3月25日現在の米の価格です。
「青天の霹靂」5キロ 3867円。
「まっしぐら」5キロ 3543円。
「はれわたり」5キロ 3543円。
前年と比べると6割ほど高くなっています。