六ケ所村の高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターは、フランスやイギリスから返還された高レベル放射性廃棄物を最終処分するまでの間、冷却のために貯蔵する施設です。1995年に初めて搬入されてから、まもなく30年となります。
当時、県と村、事業者の日本原燃が結んだ安全協定では、貯蔵期間は「30年から50年」としていましたが、最終処分場が決まらず搬出できない状況です。
日本原燃の増田尚宏社長は、24日の会見で次のように述べました。
【日本原燃 増田尚宏社長】
「国・事業者を含めて、約束を守るための最善の努力を行うのと、我々もその中でできる限り協力していくということが必要だと思いますので、そこはしっかりやっていきたいと思っています」
最終処分場は、調査や建設におよそ30年かかるとされています。
北海道寿都町と神恵内村、佐賀県玄海町が調査を進めていますが、最終搬出期限の2045年までの完成は見通せない状況です。