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20年ぶり 青森市に「産婦人科」開業へ 医師の思いとは…

2025.05.16(金) 18:45

2026年春、青森市におよそ20年ぶりとなる産婦人科診療所が開業します。開業への思いを取材しました。

【まつくらレディースクリニック 松倉大輔産婦人科医】
「こちらが外来の診療棟になります」

産婦人科医の松倉大輔さん。八戸市出身弘前大学医学部卒業後、青森県内の医療機関で勤務してきました。

青森市田屋敷に2026年春、まつくらレディースクリニックを開業します。

診療所は木造2階建てで、1階には外来患者の診療所、さらに妊娠中の過ごし方や赤ちゃんのお世話の仕方などを学ぶ「マザーホール」。

2階には、13床の病室に無痛分娩にも対応する分娩室などを配置する予定です。

【まつくらレディースクリニック 松倉大輔産婦人科医】
「分娩する施設がどんどん減っている。分娩される妊婦さんが不安にならないように新しい施設を考えていました」

県によりますと、県内で分娩を行う医療機関は年々減少しています。2019年には病院と診療所合わせて27施設でしたが、4月1日現在では23施設と、6年で4施設も減っているのです。

【まつくらレディースクリニック 松倉大輔産婦人科医】
「私が開設しないと、もしかしたら新しい統合病院でしか分娩できなくなってしまう可能性があるということで、妊婦さんの分娩する施設の選択肢をなくしたくないなという思いがありました」

さらに、その思いを後押ししたのが、複数の金融機関から同一条件で融資を受ける資金調達法協調融資「シンジケートローン」。

その幹事を務める青森みちのく銀行が、合併前の旧青森銀行・旧みちのく銀行を含め、医療分野へシンジケートローンを実施するのは初めてです。

青森みちのく銀行によりますと、敷地内には、駐車場40台以上を確保し、将来的に小児科や歯科などの医療施設の誘致も検討しているということです。

【まつくらレディースクリニック 松倉大輔産婦人科医】
「分娩っていうのは危険を伴うものでもありますので、安全安心に分娩できる施設、そして心の支えとなる施設を作っていきたいと思います」
「皆さんが安心して通えるクリニックにできたらなと、そして若い方も、病気や生理痛などで悩んでいらっしゃる方も、安心して気軽に通える施設にしたいなと思います」

まつくらレディースクリニックは4月に着工していて、2026年春の開業へ向け準備を進めています。
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