県内ニュース

NEWS

ニュースランキングはこちら

青森市民から惜しむ声 浅虫温泉花火大会 突然の中止発表

2025.06.04(水) 18:45

青森市で70年以上続く夏の風物詩の1つ「浅虫温泉花火大会」。6月3日、2025年の開催中止が発表されました。一夜明け、市民からは中止を惜しむ声が上がっています。

【青森市民(88)】
「高校時代もその辺に同級生と来て泳いだような気がする、花火の日にかもしれない」
「前は東京から孫たちが来て、東京の両国よりも(さらに)良いと言っていた」
「何となく毎年のルーティンという感じでしたけれど」

大会の実行委員会によりますと、2024年の花火大会は当日の天候により来場者数が大きく落ち込み、有料観覧席等の収入が伸び悩みました。

加えて、花火の費用の単価高騰の影響もあり、浅虫温泉観光協会の財務状態を圧迫。有効な施策が見出せない中、2024年、課題となった警備体制について拡充の必要にも迫られ、最終的に中止を決めたということです。

【過去に花火大会に来た人】
「友達と来たいなと話していたから悲しいです」

温泉街での恒例行事。花火大会を楽しみに1年前から宿泊の予約を入れる人もいるといいます。

中止の発表に会場近くにある道の駅は。

【道の駅 ゆ~さ浅虫 飯田真也さん】
「毎年こちらの売店でも準備を色々としてきたものなので、1日朝から活気がなくなるような感じで寂しいです」

中止の影響は交通機関にも及びそうです。青い森鉄道では、2024年の花火大会当日、観客の輸送のため臨時列車14本を増やして対応。

午後4時ごろから午後10時ごろまでの浅虫温泉駅の乗降客数はおよそ6000人で、2023年度の1日当たりの平均乗降客数と比べると10倍近い人が利用したことになります。

歴史ある花火大会の中止。浅虫温泉観光協会によると、2026年以降の開催については追って案内するとしています。
< 前の記事 県内ニューストップ 次の記事 >
週間ランキング
月間ランキング

・回線状況や時間帯、また閲覧する環境によっては正常に動画が再生されない場合がございます。ご了承くださいませ。

・本サイトで公開中の動画及び過去の動画につきましては、DVD等の別媒体への複製や動画ファイルによる個別提供のご依頼は有料無料問わず全てお断りしています。