【青森県自然保護課 桜田定博課長】
「県内では、二ホンジカ・イノシシ共に生息数の増加及び生息域の拡大が進行しているものと考えられます」
県が2024年度に行ったニホンジカの糞塊密度調査で、ふんの量は過去9年間で最も多く、個体数が増えているとみられています。
一方で、2024年度の捕獲数は目標の40頭に対し、豪雪の影響もあり8頭にとどまりました。
また、2025年は黒石市などで、リンゴの木の樹皮が動物により食いちぎられるなど大きな被害も出ました。
こうした中、学識者や猟友会など25人の委員が対策を話し合いました。
冬を越す場所となる可能性が高い、十和田市や田子町で実施していたサーマルカメラ搭載のドローンによる夜間調査を、2025年度は黒石市など津軽地域でも実施することを申し合わせました。
2025年度は、40頭のニホンジカの捕獲を目指します。
一方、クマの出没も後を絶ちません。
県内では、2024年の同じ時期に比べて24件多い163件の目撃情報が寄せられています。
県は2月、クマの捕獲数の管理や電気柵の設置により、住み分けを図ることなどをまとめた、第二種特定鳥獣保護管理計画の方向性を示しています。
非公開で行われた検討委員会では、計画の素案策定に向けて意見交換をしたということです。
2025年内の計画策定を目指しています。