
青森県立美術館で開かれている「貴田洋子×石澤暁夫 スーパーコラボ展」。
大鰐町出身のこぎん刺し作家・貴田洋子さんは、3カ月から4カ月かけて1つの作品を完成させます。
「まだら刺し」という独自の技法を使った絵を描くような滑らかな線が特徴です。
一方、青森市浪岡在住の画家・石澤暁夫さんは、新型コロナをきっかけに2020年から岩木山を描き続けています。
岩木山からあふれるエネルギーを表現した抽象画は、石膏とアクリル絵の具を使い、3日から1週間ほどで一気に完成させます。
初めてとなるコラボ展では、「静と動」、異なる表現で描かれる岩木山を中心に、合わせて220点ほどが並びます。
会場の一角には、こぎん刺しを空中につるして布の裏側や透け感などが楽しめる展示もあり、訪れた人たちを楽しませていました。
【画家 石澤暁夫さん】
「私の躍動する岩木山、そして洋子さんは静なる岩木山」
「白い美術館の大空間を存分に活用した展示構成になっています」
【現代津軽こぎん刺し作家 貴田洋子】
「初めて石澤さんの絵を見たときに、なんて自由に描いているんだろうって。岩木山の形も自由だし、空の色だって自由、こだわらなくてもいいんだって気が付いて、私も自由な、刺すんだけれども絵のようにして自分の作品に取り入れたいと思って」
コラボ展は、青森県立美術館で29日まで開かれています。