全23団体がそろって出陣する2025年の青森ねぶた祭。
2年ぶりに参加する青森青年会議所の小屋では、ねぶた師の立田龍宝さんが、線の迫力を出す「隈取り」や色付けの作業をしていました。
【ねぶた師 立田龍宝さん】
「堂々と出陣していければと思っています。そのために良いねぶたを団体にお渡ししたいと思っていますね」
一方、隣の小屋では。
【稲葉千秋アナウンサー】
「今年初めて3台の大型ねぶたの制作を任された北村春一さんの小屋では、現在骨組み作業が急ピッチで進められています」
2024年まで2台を制作していた北村春一さん。初の3台とあって、制作スケジュールは大幅に遅れています。
【ねぶた師 北村春一さん】
「結局体力と時間との勝負という中で、正直言って満身創痍です」
数日前から、父で師匠の蓮明さんのサポートを受けています。3台制作の先輩です。
【ねぶた師 北村春一さん】
「実に7年ぶりですね。一緒にねぶたを作るというのは」
(Q.父も3台制作)「その時も私も2人で夜1時まで毎日残業してやっていたのですけれども」
他の2台も、まだ墨は入っていません。
細かい造形のため、紙貼り作業にも人手が必要です。春一さんは、積極的に制作ボランティアを受け入れています。
【15年ぶりの紙貼り】
「難しいですけどすごい無になれる、集中できる時間がすごく心地良いなと思います」
神奈川県から転勤で青森に来た人も。
【紙貼り初挑戦】
「ずっとやってみたいと思っていたんですけどできるって知らなくて」
「こんなすごい伝統に携われるというか、すごくうれしいです」
【ねぶた師 北村春一さん】
「ねぶたって自分にとっては子どもみたいなものですから、今3人同時に面倒見ている感じなんですけれども、しっかり最後まで全力で育て上げたいなという気持ちです」
「見てくれる人に元気や感動を与えるような作品作りを目指していますので、期待してもらえたらなと思います」
7月中旬から順次完成したねぶたの台上げ作業が行われ、8月2日から7日までの青森ねぶた祭で運行されます。