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パワハラ隠ぺいか 青森県警の元同僚から新証言 警部の妻が公務災害の認定を求め控訴

2025.07.11(金) 18:45

【遺書】
「お父さんを許して下さい。お母さんをたのみます」
「お父さんは負けたけど 頑張ってね!」

これは2016年7月、自宅で自殺した青森県警の男性警部が職場のデスクの中に残した遺書です。

警部の妻が、自殺の原因は公務に起因する強い心理的負荷だったとして、公務災害と認定しなかった一審判決を不服とし、3月、仙台高裁に控訴しました。

警部は、2016年4月に県警本部交通企画課に異動し、3カ月後の7月5日に自宅で自殺しました。

妻は、配置転換や上司からの嫌がらせが自殺につながったとして、2021年8月、地方公務員災害補償基金県支部に対し、公務災害の認定を求め提訴していましたが、2025年3月、青森地裁は「嫌がらせやいじめが存在したとは認められない」などとし、この訴えを退けていました。

【長沼拓弁護士】
「いじめやパワーハラスメントが存在しないのに、存在しないものを過剰反応で、苦にして自死するという(一審)判決なんですけど、ちょっと常識的には考えられないような不当な判決かなと思っております」

しかし、その後に警部の同僚だった元警察官から、上司のパワハラがあったという趣旨の情報提供があり、県警が組織的に隠ぺいした可能性があるとして、控訴を決めたということです。

【亡くなった警部の妻】
「これが最後の私の仕事だと思って、思い切って証言くださる方を探しました」
「隠ぺいという事実がだんだん分かってくるにつれて、本当にこれは最後まで警察に対して、明らかにしてもらいたいという思いが強くなりました」

県支部は取材に対し「係争中のため、コメントは差し控えさせていただきます」としています。

仙台高裁の第1回口頭弁論は、9月18日に行われます。
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