【中村かさねアナウンサー】
「木村容疑者は、こちらの家で両親と3人で生活をしていたということです。近所の方によりますと、2カ月ほど前、地域の民生委員に両親の介護のことについて相談をしていたということです」
青森市油川の会社員、木村聡容疑者(52)は、7月上旬から7月14日午後9時前までの間に、自宅に身元不明の男性の遺体を遺棄した死体遺棄の疑いがもたれています。
木村容疑者と連絡が取れないと職場の関係者から通報があり、警察が14日夜、木村容疑者の自宅を訪ねたところ、1階廊下でうつぶせの状態の男性の遺体を発見しました。
遺体に目立った外傷はないものの、腐敗が進んでいたということです。
木村容疑者は、90代の父親と80代の母親と3人暮らしでした。
【近所の人】
「(容疑者の)車がずっと止まっていたもので、今度仕事こっちになったんですか?って声を掛けました。そうしたら『お父さんが入院してた』と話して」
近所の人によりますと、木村容疑者は父親が倒れて入院したことをきっかけに、県外から一時的に帰省していたといいます。
また、民生委員の女性は5月末ごろに、木村容疑者から両親の今後の生活に関する相談を受けたそうです。
【地域の民生委員】
(Q.木村容疑者からの相談)「父親が体調不良で入院してしまって、母親も認知症が進んでいる状態なので、これからどうしようかという相談でした」
「わりと油川はね、コミュニケーションが取れている町会だと思う、そういう横のつながりとか」
「亡くなってしまったことは残念だけど、その後のことを相談してほしかったですね、今になれば」
木村容疑者は容疑を認めているということです。
警察が遺体は父親とみて、身元の特定を急ぐとともに遺棄に至った経緯など詳しく調べています。