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【参院選】大学生に聞く 青森県内定着に必要なこと 「嫌いで離れるわけではない」

2025.07.15(火) 18:45

参院選の主な争点の一つは、人口流出です。青森県人口移動統計調査によりますと、男女ともに22歳で県外に転出した人の理由の8割が「就職」となっています。

そんな節目を迎える年、大学4年生の声に耳を傾けました。

【青森県内で就職予定 木村旭陽さん】
「自分は青森県内に就職することで、より良い未来のために、自分の未来をつくりりあげるために就職することで、青森県内の課題解決に向けて自分が貢献できれば良いなと思って」

県内を選んだ若者と。

【青森県外へ就職予定 松田優唯さん】
「他の地域で自分のやりたい仕事だったり、夢とか目標を見つけたから県外での就職を選んだ」

県外を選んだ若者。

青森公立大学の4年生に聞きました。

【青森県内で就職予定 木村旭陽さん】
「やっぱり給与水準の低さとか、その他にも労働環境の中で男女格差があるとか社会的要因も含まれているのかな」

県内の従業員5人以上の事業所の月の平均給与はおよそ28万円。全国平均と比べると、7万円ほど低くなっています。

一方で前向きな声も。

【青森県外へ就職予定 松田優唯さん】
「賃金でいえば、私がアルバイトを始めた時よりも時給もすごく上がって助かるというか」

2025年3月、県内の大学などを卒業した学生のうち、県内就職率は39%。割合は前の年に比べておよそ1ポイント増えています。

県内定着に向けて学生が必要だと思うこととは?

【青森県外へ就職予定 松田優唯さん】
「地域を守るためであったり、活性化とかそういう目的だったら若者が残っていった方が絶対にいいと思うので、まず若い人たちに、その地域に“愛着”をどうやって持ってもらうかが重要なこと」

では、若者にとっての “愛着” は何から生まれるのでしょうか。

【青森県内で就職予定 木村旭陽さん】
「いかに若者を県内に定着させるって考えた時には、観光とかよりももしかしたら暮らしやすさとか、働く場所とか愛着を持ってもらうために必要なのは、暮らしの中とかこれから将来暮らしていくために、何が若者にとって必要なのか追求していくべき」

ヒントになりそうなのは、多くの学生が挙げたこの課題です。

【青森県外へ就職予定 徳田凌大さん】
「雪の影響でバスが時間通りに来なかった影響で、寒い中外で待つことになったりとか」
「若いのに寒くて大変なので、高齢者からしたらもっと大変だろうなって」

【青森県外へ就職予定 松田優唯さん】
「雪とバスで生活が左右されていたのがすごく大変だった」

【青森県内で就職予定 横濱大希さん】
「交通の便だと思います」

昨シーズン、大雪の影響でバスや鉄道などで相次いだ交通障害。長時間の遅れや運休など交通や除雪の面で様々な問題が浮かび上がりました。

中には、自治体の連携を求める声も。

【青森県内で就職予定 備前朱音さん】
「弘前・青森・八戸とあると思うのですけれど、三つが単独になっているような感じがして、もっと三つの市が協力してやっていくべきではないかと」

【青森県外へ就職予定 松田優唯さん】
「青森に住んで、青森が嫌とか青森に居たくないから離れるのではなくて」

県内には解決しなければならない課題があるからこそ一票を投じます。

【青森県内で就職予定 横濱大希さん】
(Q.投票には行きますか)「はい、行きたいと思ってます」
「自分たちが関われるところというのは投票することでしかないと思っているので」

【青森県外へ就職予定 徳田凌大さん】
「青森県がどう良くなるのかというのをしっかり考えている方だとか、知人の意見も聞いて納得できる形で投票できたら良いなと考えています」
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