【弘前市農林部 澁谷明伸部長】
「今まで出ていなかったから大丈夫だろうというのはきかないかなという感じもして、どこで出てもおかしくないのだと、私たちもやっぱり皆さん一緒になって発信していくことが必要だし、農家さんにもそこは何とか理解いただいて取り組んでいただきたい」
対策協議会には、弘前市や農協、猟友会などから15人が参加しました。
弘前市では2025年度、すでに前年度全体の件数を上回る42件のクマの目撃情報が寄せられ、過去最高だった2023年度と同じくらいのペースとなっています。
実は2025年度、クマのエサとなる「ブナの実」の結実状況が2023年度と似ています。
ブナが大凶作だった2023年度は、人里に多くのクマが下りてきました。
そして2025年度も大凶作の予想となっているのです。
弘前市では、農地や山間部などに総延長70キロの電気柵を設置していましたが、2025年度は小栗山など8地区合わせて30キロほどに追加で整備します。
また、市が行っているロケット花火の無償提供の周知を図るなど、人への被害防止対策を強化します。