前回は新型コロナや大雨災害で中止となり8年ぶりの開催です。
祭りの先陣をきったのは、新町町内会の子どもたちによる伝統芸能「カシ禰宜」です。
「いざや神妙慎み申すなり」「はいやー!」
地元の小学1年から4年までの児童7人が町内にある塩竈神社に奉納する舞・「神楽」を披露しました。
午後には、古式ゆかしい装束姿のおよそ150人のみこし行列が白八幡宮を出発。参列者が布で口元を覆う口覆いは、けがれをはらうしきたりが残ったものです。
小学生たちが引く3つの町内の山車とはやしが続き、町内およそ3キロを練り歩きました。
【つがる市から】
「初めて見たんですけど、すごく良いですね」
【鯵ケ沢町民】
「地元なので8年ぶりに見られてよかったですね」
また、沿道では、家の前にござを敷いて机の上にコメや酒をお供えし、神輿行列を迎える古くからの文化も。
【鯵ケ沢町民】
「昔からの鯵ケ沢の行事なので、これからも伝統としてやっていけたらいいなと」
江戸時代初期から340年以上の歴史をもつ白八幡宮大祭は青森県と町の無形民俗文化財にも指定されています。2021年はコロナ禍のため1年延期に。翌年は豪雨災害でやむなく中止となり、2025年は8年ぶりの復活となりました。
【白八幡宮大祭実行委員会 野呂貞一実行委員長】
「こんなに長く空くと、準備にも手惑いますし、事務局の大変さもうかがえました。でもきょうこの日を迎えることが本当にうれしいです」
白八幡宮大祭は16日まで開かれます。