増え続ける空き家や空き店舗を観光資源へと変え、「映画のような世界観」を体験できる宿泊施設が誕生しました。
【澤田愛美アナウンサー】
「こちら元々貸し事務所だったのですが、ある特徴的な施設へと生まれ変わりました」
青森市大野に誕生したシネマな宿「BROOME」。外観はあえてそのままにしていますが、中に入ると…
映画やドラマのセットに足を踏み入れたようなおしゃれな空間が広がります。宿を手掛けたのは、小倉内装の小倉勝茂社長です。
【小倉内装 小倉勝茂社長】
「地域の親しまれてきた建物やシンボル的な建物が取り壊されて更地になったりとか、商店街が元気なくなってシャッター街になったりとか、そういう現状見ててうちの会社の特徴を生かして、何か地域の貢献になることができないかと考えていたのですね」
県によりますと2023年の県内の空き家は9万8800戸で、前回2018年の調査から1万戸以上増加。空き家率は16.7%と、過去最高となっています。
そこで立ち上げたのが、増え続ける空き家や空き店舗を観光資源へと変え「映画のような世界観」を体験できる宿泊ブランド「BROOME」。
記念すべき1棟目のコンセプトは「ビタミン」です。気持ちが明るくなるようなカラフルな色を使っています。
【小倉内装 小倉勝茂社長】
「ここに来たら泊まった人たちには元気をチャージして、癒やされて、またあしたから頑張ってほしいという気持ちが込められている、そういったコンセプトになります」
子どものころ、映画やドラマを見ることが好きだったという小倉さん。
映画やミュージックビデオの映像制作美術を手掛ける会社も加わり、貸事務所を生まれ変わらせました。
中には青森にまつわる工芸品や本も。地域性も大切にしています。
BROOMEは22日にグランドオープン。4日から20日までは県民を対象に特別価格でプレオープンします。
犬も10キロ未満であれば2匹まで宿泊可能です。
【小倉内装 小倉勝茂社長】
「建物余ってて利活用できなくて困ってるという方たちがいらしたら、ぜひ、気軽にご連絡頂いて、一流のスタッフとともに、ワクワクする空間を一緒に築けたらそれが地域の貢献にいずれはつながっていくのではないかなと思ってます」