黒石高校硬式野球部マネージャーの福士結菜さんです。2023年の夏の青森大会でマネージャーに加え、「ある業務」との二刀流でデビューします。
2022年に黒石商業と統合した黒石。2023年は部員9人、マネジャー3人で夏を迎えます。一人として部員が欠けることができない野球部を支えるのが・・
【福士結菜さん】
「よろしくお願いします」
マネージャーの福士結菜さん、3年生です。
「いきまーす」
どんなことに対してもとにかく一生懸命の福士さん。後輩マネージャーからの信頼も厚いんです。
【後輩マネージャー】
「もうかがみです、マネージャーのかがみです。周りを見る力がすごいです」
「すぐ一番に気づくんですよ。出していないところとか、これやったら効率良いとか」
そんな福士さんにはもう一つの顔が。始めたのは、なんと、ノック!
中学校時代、ソフトボール部に所属していた福士さん。全国大会に出場した経験もあります。1年生の冬からノックの練習を始め、2023年の夏の青森大会で県内の女子マネージャーとしては初めてノッカーとしてデビューすることになったのです。
【福士結菜さん】
「試合で(ノックを)打ちたいなっていう気持ちが強かったので、嬉しかったです」
顧問の大瀧監督は・・
【大瀧蓮監督】
「すごく負けず嫌いな子で、誰よりも働きたいというタイプの生徒だと」
言葉通りの負けず嫌い。ノックが上手くいかない時は、練習が終わった後も納得するまで自主練習を重ねてきました。
【福士結菜さん】
「ナイスノッカーとか周りから言われたらうれしいし、自主練とかでも結菜さんお願いしますって、ノックやってほしいって言ってくれるので、必要とされているのがうれしいです」
2022年の夏の青森大会。福士さんはノックを打つことはできませんでした。しかし、2023年春のセンバツで徳島の高校の女子ノッカーが話題に。それを皮切りに2023年の夏の青森大会でノッカーとしての登録が認められたのです。
【福士結菜さん】
「下手な時からノックを受け続けてくれた選手とか、女子マネージャーが公式戦でシートノックを打てる環境を整えてくれた皆さんに感謝の気持ちを込めて打ちたいを思っています」
最近では、最難関、キャッチャーフライもお手の物。しかしー
(Q:今日のノックは何点?)「43点」
(Q:それはどうして?)「下半身が上手く使えなかったのと、手打ちになっていてこねちゃっていたなって」
福士さんからノックを受ける部員はー
【3年生部員】
「ノックとか自主練を練習終わった後も、選手以上に頑張ってくれている、チームを支えてくれている存在だと思っています」
「自分たちよりも元気に頑張っているので、自分たちの方が元気をもらって頑張れています」
公式戦で与えられるノックの時間は7分。一球一球に3年間の感謝の気持ちを込めます。
【福士結菜さん】
「最後のノックになる可能性もあるので、一番楽しんで球場の雰囲気を黒高の雰囲気にしたいと思います」
黒石高校の初戦は14日、六戸町の六戸メイプルスタジアムで行われる予定です。
高校野球 夏の青森大会組み合わせ 各ブロックの注目校や選手は?