東北初の全国大会3位 八戸市のバトントワーリングチーム 競技にかける選手の熱い思い

東北初の全国大会3位 八戸市のバトントワーリングチーム 競技にかける選手の熱い思い
東北初の全国大会3位 八戸市のバトントワーリングチーム 競技にかける選手の熱い思い

東北初の全国大会3位 八戸市のバトントワーリングチーム 競技にかける選手の熱い思い

東北初の全国大会3位 八戸市のバトントワーリングチーム 競技にかける選手の熱い思い

東北初の全国大会3位 八戸市のバトントワーリングチーム 競技にかける選手の熱い思い

バトントワーリングの全国大会で、八戸市のチームが東北勢として、初めて3位に入賞しました。取材を通して見えてきたのは、バトン競技にかける選手たちの熱い思いとひたむきな姿勢でした。

「よろしくお願いします!」

八戸市内の3歳から社会人まで85人が在籍するバトンチーム「Aries(アリエス)」。チームが大切にしているのは…。

「あいさつ、応援、感謝、笑顔。アリエス、わー!」

バトントワーリングは、バトンを使って、音楽と体の表現を融合させて行うスポーツです。

【柔軟性を鍛えるトレーニング】
「下に下にというよりは、両足を遠くに引っ張る意識を持って」

安全に競技を行うため、そして、より美しく演技するため必要な「柔軟性」。

どうやったらそんなふうに体を回せるのでしょうか。

そして、最も必要な力は…。

失敗しても諦めず、うまくなるために何度でも食らい付く「忍耐力」です。

平日は、放課後およそ2時間、土日もおよそ6時間練習するメンバーたち。東北支部の大会では、個人の部で15人が、3月に行われる全日本選手権の大会の切符をつかみました。

【小学6年生 鈴木心陽さん】
「私の強みは笑顔です」
「絶対に悔いが残らないように、頑張りたいと思います」

東北で1位になっても、同率1位だった悔しさをばねに、練習に励む選手もいます。

【小学6年生 鈴木紗彩さん】
「一本取っていれば勝てたというので、あそこを取り切っていれば勝てたのにな、という思いで悔しいです」

選手権の出場が決まってから、最初の練習日だった23日。さらなる高みを目指すため、もう一度ギアを入れ直します。

そして、中には特別な思いを持った選手もいます。

【高校2年生 小林瑠依さん】
「やっぱり、来年高校3年生で大学受験もあって、バトンを続けたいとも思うのですけれども、勉強のほうも大変になるかなと思って、今は迷い中です」

迷っているのは、バトンを通して見つけた将来の夢。

【高校2年生 小林瑠依さん】
「将来は、理学療法士になりたいと思っていて、小学1年生からバトンを続けている分、骨折や肉離れなど、いろいろなけがを経験してきて、まずけがを防ぐためにどうするか、けがをした後の治療や動き方を、自分の経験を生かして次の世代につなげていきたいと思っています」

そんな小林さんの一番の思い出が…。

【高校2年生 小林瑠依さん】
「12月に行われた、団体の全国大会で3位入賞したことです」

18歳以下のメンバーで臨んだ、12月の全国大会で、チームは3位に。東北勢では初めての表彰台でした。

選手たちを一つにまとめたのは、出場した小学4年生から高校3年生という年齢の垣根を超えた「交換ノート」の存在。

さらには…。

【選手たち】

「去年(12月)の全国大会で3位という結果を残せたのは『ほのさん』のおかげです」

「周りの皆のことを見て、優先してくれた、とても優しくて、たまにおっちょこちょいなところもあるけど、とても皆を思いやっていた先輩で大好きです」

青木帆香さん。高校3年生で18人の団体戦を率いたリーダーです。しかし…。

【高校3年生 青木帆香さん】
「高校を卒業した後、就職することが決まって、横浜市に行くのでバトンをやめることにしました」

青木さんは、3月の選手権を区切りに、3歳から始めたバトンから、離れることを決めました。

【高校3年生 青木帆香さん】
(Q.最後の大会、どんな思い)「今までバトンを続けられたのは、家族のサポートや先生方、今までたくさん私を応援してくれた、アリエスのファミリーの皆さんのおかげなので、感謝の気持ちを一人でも多く伝えられたら良いなと思っています」

「自分らしい伸びのある美しい演技をしながらも、ミスのない格好良い演技ができたらと思います」

【バトンチームAries 小笠原祐子代表】
「自分がやると決めたことを、最後まで貫けたのだから、どこに行っても、どんなことをやるにしてもきっと大丈夫だよ。何も心配することはないよ。ここでやってきたこととか、バトンを通して学んできたことは、そのままどの場面でも、どの場所でも生かしていけるよ」

【高校3年生 青木帆香さん】
(Q.バトンの存在)「たくさんの思い出や仲間たちと出会うことができた人生の宝物だと思います」

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