接種の機会を逃した人を対象に国が無料で行っている「キャッチアップ接種」。3回の接種が必要で6カ月かかるため公費での接種を希望する場合、9月末までに1回目を終える必要があるとされてきました。
しかし、最短スケジュールの場合、11月末に1回目を接種すればまだ間に合うといいます。
青森県立中央病院産婦人科副部長の石原佳奈さんは・・・。
【青森県立中央病院 産婦人科 石原佳奈副部長】
「標準的な打ち方ではないけれども、短縮でも打つことを認めますよ、というスタンスになる」
「特段それで何か健康に害が増えるとかそういうことはないと思います」
接種後に体の痛みを訴えた人が相次いだことから、一度、積極的な接種の呼び掛けが中止となった「HPVワクチン」。その後、有効性や安全性が確認され、2022年4月に再開されましたが、依然として不安を感じている人が多い現状があります。
【青森県立中央病院 産婦人科 石原佳奈副部長】
「名古屋市で7万人の女性を対象にアンケート調査を行った研究があります」
「いろいろな症状を24項目ピックアップして、ありますかないですかというのを聞いたアンケート調査では、(HPVワクチンを)打った群、打ってない群、特段発症率に差はなかった」
6月に石原さんが青森県内の大学生を対象に行ったアンケートです。ワクチンを接種した人のおよそ7割が副反応について「不安」があったと回答。
一方で実際に副反応があったのは接種した人の15%で、腕の痛みや腫れ、発熱がほとんどでした。
石原さんは、ワクチンのメリットを理解し、納得した上で接種してほしいと呼び掛けます。
【青森県立中央病院 産婦人科 石原佳奈副部長】
「とにかく子宮頸がんは誰でもなる病気、でも予防が可能な病気です。ワクチンを接種することと、検診を受けることでかなり予防ができる病気になります」
「まだの方は、ぜひ接種を検討していただければと思います」
HPVワクチンのキャッチアップ接種は任意です。
詳しくは、厚生労働省のホームページも参考にしてください。