青森市除排雪検討会議の初会合。委員は、学識経験者や気象の専門家など5人で構成されます。
青森市ではこの冬、一部除排雪作業に大幅な遅れが生じるなどし、市民からの相談件数1万8972件のうち、その9割が除排雪に関連するものでした。
市が行った気象の分析では、近年、短期間に集中して大量の雪が降る傾向に変化。2024年度は特に午前2時から11時にかけての降雪が多く、除排雪作業の直後に再び雪が積もったことが分かりました。
委員からは、除排雪の人手不足や市民の高齢化の中、異常といえる雪の降り方に対し、行政・業者・市民がどう協力するべきか、議論が交わされました。
【東青除排雪協会 大坂憲一会長】
「(今年は)雪の質が違う、重い」
「いろんな倉庫や空き家がつぶれるというのはまさしく、同じく降っている年でもこれほど倒壊したことはない」
【青森市社会福祉協議会 成田幾末会長】
「対応できる課題と対応は難しい課題が明確化することと具体化して、そこから解決策を練っていくことが必要ではないかと思います」
西市長は、雪を災害として受け止め、認識を変えていきたいと話しました。
【青森市 西市長】
「さらに掘り下げて様々な意見をちょうだいしながら、やはり持続可能な除排雪体制の構築を目指していきたい」
除排雪検討会議は、8月まで合計3回にわたって検討を重ね、11月に2025年度の除排雪事業実施計画を公表する予定です。