このうち9割以上がリンゴの枝折れ被害で、被害額は200億円を超えています。
宮下知事は8日、4月に行った調査などをもとに大雪による農業の被害状況を説明しました。
【宮下知事】
「近年まれに見る額面としては、史上最大の被害ということになりましたので、被害が大きかったと改めて認識をしています」
このうち、リンゴの枝折れは津軽地方の13市町村で確認され、被害面積はおよそ5900ヘクタール、被害額はおよそ203億円に上ります。
こうした状況を踏まえ、県は新たな支援策としてリンゴの苗木の安定供給対策を総合的に検討・実施するほか、本庁と農林水産事務所からなる雪害復旧支援チームを設置し、生産者の営農継続を支援します。
【宮下知事】
「農業者の生産意欲が非常に大事だと思いますので、希望を持って復旧に向かって取り組んでいただく、希望を持って新しい苗木を植えるということの支援ができるように取り組んでいきたいと思います」
県によりますと、枝折れ被害によりリンゴの生産量は2万1千トン余りの減収になるということです。
一方で、青森県りんご協会の内山国仁会長は、復旧には苗木の確保が重要だという認識を示しました。
【青森県りんご協会 内山国仁会長】
「現場は、もう再生に向けて気持ちを切り替えて、将来に向けて将来をイメージしながら目の前のことをやっているのですが、まずは苗木がないことには再生できないので、そこの支援があるというのは非常にありがたいと思います」
このほか農作物以外では、パイプハウスといった農業関係施設の被害額がおよそ5億1千万円、畜産関係の被害額はおよそ2億6千万円となっています。