1月31日、八戸市八太郎地区で撮影されたクマの写真です。写真を撮影した男性に当時の状況を伺うと。
【大堀高法さん】
「ここにこういうふうにしていて」
(Q.クマの動きは軽快)「クマ自体も慌てているような感じの動きをしながらよじ登っていました」
この周辺は住宅街。目撃場所から程近いコンビニエンスストアでも不安を募らせています。
【コンビニエンスストア オーナー 木村栄一さん】
「店内に侵入した場合、我々スタッフだけでなくてお客様もいれば恐ろしいなって」
「近くに出た場合は、最悪店を閉じる感じも考えなきゃいけないかなと」
また、八戸市日計や市川町周辺でもクマの目撃が相次いでいて、付近には小中学校もあります。
【高橋芳樹記者】
「朝7時半の根岸小学校です。ここ数日、クマの目撃情報が相次ぎ、学校では保護者による送迎を義務付けました」
こういった状況を受け、根岸小学校などクマの目撃があった付近の小中学校5校では3日朝の登校時、保護者による付き添いを義務付けるという措置がとられました。付き添いできずに休んでも欠席扱いにはしないということです。
【保護者】
「怖いですよね、まだこの辺に(クマが)いるかと思うと、子どもたちのことも遊ばせられないし」
(Q.送迎の後はお仕事へ)「そうですね」
【八戸市立根岸小学校 三浦祐子教頭】
「早く子どもたちが通常通りに学校生活が送れればいいなと思うのと、現在は、安全に登下校ができればいいなということを考えながら対応しました」
また、3日午後1時前、八戸市尻内町付近でもクマが1頭が目撃されました。市の教育委員会によりますと、3日の下校時は登校時よりも5校増えて、保護者による付き添いを10校で実施しました。
1月31日から2月3日までの、八戸市内でクマが目撃された地点を地図上に示したものです。その数は4日間で10件にも上ります。
また、十和田市沢田でも2日午前7時半ごろ、クマが目撃されました。人的被害の恐れがあることから、市は鳥獣被害対策実施隊員を出動させ、銃を使って無事に捕獲したということです。
クマが目撃された周辺は住宅街ということで、付近に住む皆さんにとって心配な日々が続いていると思います。八戸市農林畜産課はクマに決して近づかず、これらのことに注意をするよう呼び掛けています。
①遠くにクマを見つけたら静かにその場を立ち去る
②クマに気付かれたら立ち去るまで静かにしている
③クマが近付いて来たら動きに注意しながらゆっくり後退する
④クマを刺激しないよう走って逃げたりせず大声や石を投げない
⑤子グマのそばには親グマが必ずいるので決して近付かない
これらのことに気を付けましょう。