
高樋市長が訪れた黒石市浅瀬石地区のリンゴ園地。山間部のため平地よりも雪が深く、除雪があまり進んでいません。小型のロータリー車を動かしますが、下にある雪が固く、タイヤが空回り。スムーズな除雪も困難な状態です。
黒石市は、総延長34キロある幹線農道の除雪を7日で終える予定でしたが、細い支線の農道は除雪が遅れているということです。
【リンゴ生産者 工藤信弘さん】
「ただ普通のショベルカーでは雪のやり場がないんですよ、道路の脇に盛ればリンゴの木を痛めるし」
続いて、ドローンで融雪剤を散布する実演では40アールの園地に10分もかからずまき終え、効率の良さをアピールしていました。生産者はその有効性を実感したものの、簡単には活用できない現実も。
【リンゴ生産者 工藤信弘さん】
「すごいと思いますよ」
「現場まで車で来れる園地だと良いんだけど、この地区みたいに傾斜地が強いところは現場まで行けないので、使うにはちょっとあれかな」
【黒石市 高樋憲市長】
「リンゴ農家の皆さんが頑張ってきて、それがようやく実ってきた状況の中で、こういう災害に見舞われたということでございますので、その気持ちを折らせないように我々も対応していきたいと思います」
融雪剤散布の費用は10アール当たり6800円ですが、県の支援や黒石市の補助により、4000円ほどで実施することができます。ドローンの運用を手掛ける会社は、機材は23機あり、オペレーターも問題ないとして、ドローンの活用を呼び掛けています。
【北東北スカイテック 高橋誠心さん】
「(発注が)最終的にどのくらいになるか分からないですけど、その辺に関しては無人ヘリなりドローンなり散布の方は大丈夫です」
ドローンによる融雪剤の散布は、最寄りの市町村か農協で申し込むことができます。