厚生労働省が公表した人口動態統計の速報値によりますと、2024年の1年間の県内の出生数は5410人で、前の年と比べて592人減少しました。
出生数は年々減少を続け、今回の調査では初めて6000人を割り込み、少子化の進行に歯止めがかかっていないのが現状です。
調査結果について県の担当者は。
【青森県こどもみらい課 和田哲也課長】
「若者の県外流出が続き、女性人口が減少している本県においては、出生数については当面減少していくことが想定されていましたので、それが結果として表れていると思います」
少子化を克服するため県は、2024年に策定したこども・子育て「青森モデル」を推進するとしています。
【青森県こどもみらい課 和田哲也課長】
「県では、2029年の合計特殊出生率1.68と、人口の純移動率の向上を目標としていますので、それに向けて取り組みを一つ一つ着実に具体化したいと考えています」
一方、2024年の1年間に亡くなった人の数を表す死亡数は、2万570人で、前の年より278人減少しました。
死亡数は減ったものの、出生数から死亡数を引いた自然増減数は、マイナス1万5160人で、減少幅が拡大しています。
青森県は人口の自然減だけではなく、県内への転入より県外への転出が上回る転出超過も続いていて、人口減少対策は喫緊の課題です。