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Jリーグ “シーズン移行”でキャンプ誘致は「南から北へ?」 青森県内で実現は?

2025.02.28(金) 18:45

今は沖縄の話ですが、今後青森県内でも議論される可能性があるサッカーの話題を取材しました。

Jリーグ開幕前の1月、汗を光らせながらトレーニングを行うヴァンラーレ八戸の選手たち。このトレーニングの様子は沖縄県本部町で撮影したものです。

【ヴァンラーレ八戸 石﨑信弘監督】
「(八戸市だと)結局、雪でできなかったから練習が」
「本来なら3日ぐらい損しているのかな、雪で・・・雪で!」

この時期の沖縄県の平均気温は17.3℃。八戸市の気温を大きく上回る暖かさです。東京でもこの時期の平均気温は5.4℃。暖かい沖縄県にJリーグのクラブが集います。

【沖縄県文化観光スポーツ部スポーツ振興課 下地海人主査】
「2011年から誘致を開始しまして、当初は4チーム」
「今年度、Jクラブ18チームという形の結果になっています」

名護市では黒田剛監督が率いるJ1のFC町田ゼルビアがキャンプを行っていました。各クラブ、スタッフも含め3、40人ほどが数週間にわたって滞在。その経済効果は?

【沖縄県文化観光スポーツ部スポーツ振興課 下地海人主査】
「昨年度、令和5年度の経済波及効果が21.8億円となっております」

Jリーグクラブが集い、経済効果をもたらすキャンプは、遠く離れた暖かい地域だけの話のように思えますが・・・。

【青森県 宮下知事】
「令和8年からのJリーグ開幕時期の変更に伴う、Jリーグクラブキャンプの誘致に向けた新たな取り組み、プロスポーツに親しむ機会の創出と、地域の活性化を目指していきます」

青森県内でのキャンプ誘致とは一体どういうことなのか?

【Jリーグ 野々村芳和チェアマン】
「数年かけてシーズン移行を決定したことや」
「今シーズンは、現行のスケジュールでの最後の大会ということになるわけですね」

Jリーグは現在、2月に開幕して12月に終了しています。これが「2026-27シーズン」から8月に開幕し、翌年5月に終了するスケジュールに変更となります。

シーズン開幕前に行われるキャンプは例年「1月から2月に」、「暖かい地域」で行われていましたが、2026年からは「6月から7月あたりに」、「涼しい地域」で行われる可能性が出てきました。青森県もその候補地の1つとなっているわけです。

【青森市経済部地域スポーツ課 高野新課長】
「各チームさんからも、施設を見たいというようなお問い合わせは、数件いただいているところでございます」

青森県内でいち早く、Jクラブのキャンプ誘致に取り組むことを表明したのが、青森市です。

【青森市経済部地域スポーツ課 高野新課長】
「チームとの信頼関係といいますか、連携がすごく大事だという中で、一回そこでやってもらうと、引き続き数年っていうことが多いようなので」
「今回の一番最初の誘致っていうのは、非常に重いものだというふうには思っています」

沖縄県はどのようにしてキャンプに訪れるクラブ数を増やしてきたのでしょうか?力を入れたのは「芝生の整備」でした。

【沖縄県文化観光スポーツ部スポーツ振興課 下地海人主査】
「芝生の整備としては、2013年から県として、まず芝の人と漢字で書いて、“芝人(しばんちゅ)養成事業”という形で呼ばせていただいているんですが」

Jクラブが求める水準の芝生を整備できる人材=“芝人(しばんちゅ)”を養成し、キャンプの受け入れが可能な施設を増やしていきました。「高い水準の芝生環境」を「複数」整えることがキャンプ誘致の肝となるようです。その理由は?

【沖縄県文化観光スポーツ部スポーツ振興課 下地海人主査】
「クラブとしては、やはり練習試合を結構重要視しているので、やはり誘致する上で複数チーム呼ぶということは、ひとつ重要な要素かなと感じております」

ヴァンラーレ八戸も、沖縄県でのキャンプ中にJクラブと3試合をこなし、開幕に向けてチーム作りを行いました。キャンプ誘致に取り組むことを表明した青森市は、複数クラブの誘致について。

【青森市経済部地域スポーツ課 高野新課長】
「やはり青森市で受け入れられるっていうものにはやっぱり限界があって、他の自治体さんとも協力しながら取り組んでいく必要があるものというふうにも思います」

サッカー利用が可能な施設がある市では、八戸市が関係団体との協議を踏まえ検討を進めるとしていて、弘前市、十和田市は情報収集をしている段階だということです。

J1浦和レッズのキャンプ期間中のひとコマ。キャンプ地・沖縄県金武町の子どもたち向けにサッカー教室を行っています。

【金武町商工観光課商工観光係 仲間靖和係長】
「金武町は野球熱が高い地域だったんですが、ここ数年で(子どもたちのサッカークラブが)しっかりと人数も集まってですね。今、沖縄県のトップリーグで活躍しております。地元のチームがですね」
「中学校から青森の強豪校の方に行く選手も出ております」

金武町と浦和はキャンプ期間中以外にもこんな交流が・・・。

【金武町商工観光課商工観光係 仲間靖和係長】
「観光PRと同時に、浦和レッズのホームスタジアムで、タコライスと沖縄そばの出店も行っております」
「ほぼ満員になる試合にぶつけて出店するものですから、多くの方に金武町ブースに来ていただいております」
「一番大きな集客を持つチームでございますので」

【沖縄県文化観光スポーツ部スポーツ振興課 下地海人主査】
「経済波及効果とは別の社会的効果も含めて、沖縄県に大きなメリットをサッカーキャンプはもたらしていただいていると感じています」

多くの可能性を秘めたJクラブのキャンプ。2026年の夏、各クラブはどの市町村で開幕に向けた準備を行っているのでしょうか。

【青森市経済部地域スポーツ課 高野新課長】
「選ばれる自治体となるように取り組むという中では、まさに時間は本当に限られているかなというふうには感じます」
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