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三沢市の精神科病院 “事業承継” で閉院回避 後継者不足でニーズ高まる「M&A」

2025.04.15(火) 18:45

閉院の危機に直面していた青森県三沢市の精神科病院が、東京の医療法人に事業を承継しました。後継者がいない事業者が外部に事業を譲る「M&A」とは?

【青森朝日放送 蝦名温人】
「こちら三沢聖心会病院です、青森県の企業が抱える後継者不足の問題、それは病院も例外ではありません」

三沢聖心会病院を運営する医療法人聖心会が事業を承継したのは、関東を中心に5つの病院などを運営する東京の医療法人社団正心会です。

精神科病院として50年以上、地域医療を支えてきた三沢聖心会病院。課題となっていたのが、矢幅元理事長の高齢化と後継者不足でした。

【三沢聖心会病院 矢幅啓孝院長】
「終わり方を考えておりました、どうやってしまおうかと思って、後継もいないし、親族も弱いし、もうひと踏ん張りもふた踏ん張りもしたいと思うような若い先生に会えてうれしいです」

【医療法人社団正心会 関口秀文理事長】
「地域に精神科病院がなくなる、これから高齢化になってさらに需要も増えていくだろうと思っている中で、なくなることは良くないと基本的には思っている」

M&Aとは「合併と買収」のこと。青森県内企業のおよそ6割で後継者が不在となる中、仲介した業者は県内でもM&Aの需要が増えていると話します。

【M&Aキャピタルパートナーズ 山本宏司朗主任】
「青森県単体で申し上げますと、去年の公表ベースで10件のM&Aが成功している」
「地域でなければできないことを永続させるというのは、県だけで留まらず、全国の会社、相手が手を挙げられて検討していくべきだと思う」

三沢聖心会病院の名称や機能はそのまま変わらずに存続します。
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