万博に出陣するねぶたを制作するのは、ねぶた師の福士裕朗さんです。
完成を目前に控えた6日、ねぶたに魂を入れる、面の書き割りが行われました。例年より1カ月半ほど早めて制作しています。
【ねぶた師 福士裕朗さん】
「つい最近までやませとか吹いていてすごく寒かったのですが、きょうになってようやくいつもの制作している夏らしい感じになってきたなという」
(Q.ねぶたが万博へ)「すごく光栄な思いで、やるからには今できる最高のねぶたを作れればなと」
(Q.仕上がりは)「今できる精一杯の面なので」
福士さんが制作を終えたのは、10日の午前3時。出来立てほやほやのねぶたです。
題材は「龍神とともに」。青森市の開港400年を記念したねぶたです。
【ねぶた師 福士裕朗さん】
「海と共に港町として栄えてきたというそういう歴史があると思いますので、海への感謝という」
【稲葉千秋アナウンサー】
「普段の大型ねぶたは手作業で運び出しますが、こちらのねぶたはご覧のように上からつり下げて運び出しています」
5台のトラックに積むため、1台の大型ねぶたを9つのパーツに分割。クレーンを使いながら、傷が付かないよう慎重に運び入れました。
ねぶたは12日に大阪・関西万博の会場に搬入され、14日と15日の東北絆まつりのパレードでお披露目されます。
【ねぶた師 福士裕朗さん】
「一段落というか、ホッとしたところであります」
「世界各国から訪れている方々にぜひ生のねぶたを見てもらって、8月のお祭りに来ていただけるような、そういう絆まつりであればいいなと思います」