青森市では、6月と11月を「食育月間」、毎月19日を「食育の日」と定めています。18日の「体験会」には、市民25人が参加。1日およそ1万1000食が作られる小学校給食センターの施設内を見学しました。
まずは、みそ汁の飲み比べ。塩分濃度の異なる3種類のみそ汁が用意されました。参加者は家庭の味に近いものに投票。
この中で、給食で提供される最も塩分濃度の低いみそ汁を選んだのは25人中10人でした。
給食のみそ汁は塩分濃度0.6%ほど。栄養士は、塩分を取りすぎないことやよくかんで食べるといった食育を、家庭から実践してほしいと参加者に伝えていました。
この後、この日各小学校に提供されたものと同じ献立を、参加者たちが味わいました。青森市産の「まっしぐら」や、県産豚肉を使ったメンチカツ、ホタテのみそ汁などが提供され、味や量にも満足感があるとの声が聞かれました。
【参加者】
「娘が小学校に入学して、普段どんな給食を食べているのか気になって参加してみました」
「普段自分で食べる切干大根は肉を入れることがなかったので、給食にお肉が入っていて、肉のうまみも感じられて、子どもにも残さずしっかり食べてもらいたいなと思いました」
一方、物価高騰の波は給食費にも影響しています。2022年から市立小中学校の給食費を無償化している青森市。
少子化の現状に反比例するように、給食費にかかる予算は徐々に増えています。
2022年4月は、小学生の給食が1食あたり260円だったところ、2025年4月には329円と、3年でおよそ70円値上がりしました。
【青森市教育委員会 学校給食課 徳差弘子課長】
「ホウレンソウが高かったら、代用できる小松菜が安い場合は小松菜で代用したりとか、まずは安全・安心に努めていますので、引き続きおいしい給食の提供ができるように頑張っていきたいと思っております」