こうした状況の中弘前市で開かれた会議には県内のリンゴ産業や全国の青果会社の代表などが2025年度の販売目標や宣伝活動について意見を交わしました。
県産リンゴの予想収穫量は、冬場の豪雪による枝折れやかんばつなどの影響により40万トンを下回り、37万2300トンとなる見込みです。このうちおよそ2割に当たる8万2600トンが県内での消費に、6割に当たる22万4200トンを県外向けに出荷、残る6万5500トンは加工用となる計画が示されました。
【県りんご協会 内山国人会長】
「なんとか量が足りない分しっかりと品質の良い物、会議でも出ていましたが、これからは中身にこだわったリンゴが要求されるということで、その辺の意識を生産者にも徹底していきたいと思っています」
一方、25日の会議では弘前市でリンゴ生産者が相次いでクマに襲われる被害が報告され、産地の代表から行政にクマ対策と支援を求める意見が出ました。
【つがる弘前農協 天内正博組合長】
「今年はすごいですね、倍以上の被害や目撃情報がありまして、人的被害も2件出ていますがそれ以上の被害死亡事故があってはならないことですから、我々としては9月2日に対策会議を開催することにしています」
また、25日は県りんご対策協議会の通常総会も開かれ、10年間務めた加川雅人会長が退任し、新たな会長に大場勉副会長が就任することが決まりました。