「現在休館中の県立郷土館、この場所が津波浸水区域にあたることから、新たな整備場所に関する検討が進められています」
青森市本町にある県立郷土館は耐震性の不足により2020年から休館しています。
また、その翌年に公表されたハザードマップではこの場所が津波浸水区域とされています。そのため県教育委員会は今後の整備方針などを整理・検討するため検討会議を設置し議論を進めています。
整備場所の候補地として青森県内3市が意向調査に回答しています。8日には弘前市の桜田市長が、21日には八戸市の熊谷市長が、会見で県立郷土館の誘致を表明しました。
そんな中、青森市でも動きが。青森市議たちが議会の総意として、県立郷土館の整備を「市と市議会が一丸となって県に対して働きかけていくこと」を西市長に強く求めました。
【青森市議会 奈良岡隆議長】
「県外・外国からも来やすい、そして三内丸山遺跡もありますので、それを総合的に収容できるメリットが青森市にはあるということで」「50年以上青森市民にとっては大切な施設だったわけですから、ぜひ市民の要望として青森市に残して欲しいという声がありますので」
【青森市 西市長】
「きょう市議会の皆様から要望書を受け取りまして、その内容が私の思いと全く同じであるということが確認できましたので、今後は一緒になって議会と私どもと一緒になって取り組んで参りたいと思います」
西市長は今後について検討会議の推移を見守りながら、必要に応じて要望活動をすることも考えるとしています。
【中井友紀アナウンサー】
「新たな県立郷土館の整備場所に関する議論が今後活発化しそうです」
県立郷土館誘致をめぐるここまでの流れをおさらいします。
8日に弘前市の桜田市長が誘致を表明。21日には八戸市の熊谷市長が誘致を表明しました。青森市はこれまで検討会議の意向調査には整備を求める旨を回答していたということですが、きょう市議団からの要望を受ける形で西市長も明確に誘致を表明した形になりました。
検討会議では今後、青森・弘前・八戸3市への意向調査の結果を公表するとしています。
次回の検討会議は9月下旬に予定されています。