無事確保されたパプアンパイソンという種類の体長およそ3メートルの巨大ヘビ。青森市古川1丁目のペットショップ「小どうぶつの森ホーさんの家」で販売用に飼育されていて、おとなしい性格です。
【赤平春菜記者】
「あちら信号の奥にあるペットショップから直線で歩いてきて、こちらの角を曲がった先の住宅の玄関口でヘビは見つかりました」
発見された場所は、ペットショップから直線距離でおよそ100メートルの住宅でした。
【ヘビの発見者】
「この辺にヘビが横たわっていたんですけど、歩いていたら踏んじゃったんですよね、暗くて何か分からなかた」
27日午後8時前、女性が帰宅すると玄関先でゴムチューブのようなものを踏んだ感触が。一度、家に入ったものの再び確認のため戻ったところ、ヘビだと気付き110番通報したといいます。
【ヘビの発見者】
(Q.発見時)「正直テンションが上がってしまいましたね、ヘビいる~と思って。どう考えても野生のサイズではなかったので、ペットショップの子なのかなと思いました」
その後、駆け付けたペットショップの店長がヘビを確保。とぐろを巻いた状態で、おとなしくしていたということです。
ヘビが脱走したのは、およそ3週間前。青森ねぶた祭で盛り上がっていた8月4日から5日にかけてです。警察が3日間、店内や周辺を捜索しましたが発見に至らず。
保健所の調査で店内に居る可能性が高いとして、ペットショップの従業員たちが協力して、部屋の壁や天井を壊しながら必死に捜していました。
午後9時半ごろそしてきのう、目撃情報が1件もないまま、発見に至ったのです。
いったい今までどこに隠れていたのか。店長も、ヘビ本人にしか分からないといいます。
【ペットショップ店長】
(Q.ヘビの気持ち)「最初はたぶん開放感にあふれていたとは思います。ただその後は、飼育下で管理されていたものなので、餌も取れないし途方に暮れていて、発見という流れになったと思われます」
ペットショップ近くに店を構える人たちからは安堵の声が聞こえました。
【近くの手芸店の人】
「スタッフも店に来られるお客さんもやはり心配なところはあるでしょうから、見つかって本当に安心した」
【近くの化粧品店の人】
「道路を隔てて来ると思わなかったので、隣のほうに隔てて行ってるから(自分の店にも)来る可能性があったんだなって驚きでした」
見つかったヘビは現在、二重ロックのケージにカメラを設置し、厳重に管理されているということです。
【ペットショップ店長】
「今回このような大きなヘビを脱走させてしまったのは私どもの責任であり、心配・ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございませんでした」
ペットショップは今後、動物愛護センターと協議をしながら、配管周りといった外と通じる穴をすべて塞ぐなどの対策を徹底する方針です。