1カ月以上にわたった審議の結果、現在の時給953円から、76円引き上げ、目安額を12円上回る1029円とすることが決まりました。
引き上げ幅は過去最大で県内の最低賃金は初めて千円を超えることになります。
今回の決定に至るまでには労働者側と使用者側の主張に隔たりがあり、28日の審議会でようやく決着した形です。
【青森地方最低賃金審議会 石岡隆司会長】
「最低賃金を少しでも地域間格差を詰めていくことで、県内に戻って県内で働きつづけたいと思ってくれる人が少しでも増えて、その結果、地域経済がまた発展していくようなことに寄与できればいいと思っています」
その一方で、大幅な最低賃金の引き上げは事業主への影響が大きいとして、例年通りの10月中ではなく11月21日から適用することとしました。
【使用者代表 小山田康雄委員】
「国の方では支援策をつくっていただいておりますが補助金については非常に時間がかかりますそういう意味では11月21日というのはまったく間に合わないと思っています」
【労働者代表 中野隼委員】
「事業者側としてもそれに対する手続きや周知そしてなによりも最低賃金法ですからこれは違反してはならないというところも加味しなきゃいけない」
青森労働局では28日から9月12日まで答申に対する異議の申し出を受け付けます。