
【佐藤大宗選手】
「僕の中で今一番トレーニングして、強くしないといけないのはオブスタクルですね。世界的に見てもオブスタクルが今、鍵」
パリ五輪近代五種で日本人初となる銀メダルを獲得した佐藤大宗選手。近代五種が正式種目になって112年。入賞さえなかった競技で歴史を動かし早くも1年が経ちました。
【佐藤大宗選手】
(Q.パリが終わりましてその後から馬術がオブスタクルスポーツというのに代わりますよね?)「そうです」
(Q.どんな競技なんですか?)「簡単に言うとサスケですね」
様々な障害物をクリアし、そのタイムを競う「オブスタクルスポーツ」。3年後のロサンゼルスオリンピックから馬術に代わり近代五種の新種目として採用されます。
【佐藤大宗選手】
「馬術競技と全く違う筋肉を鍛えないといけないので、馬術に関しては上半身より下半身を鍛えて、筋肉と連動した足の動きで馬を動かして一緒に頑張る競技だったのですけれども、オブスタクル競技は足も使いますけれど、どちらかというと上半身、肩から腕にかけて、かなり使う競技になっているので、最初、初めてオブスタクル競技やったときはつかむだけで結構必死」
新競技に対応するためこれまであまり鍛えてこなかった胸筋を鍛えてきました。しかし・・・
【佐藤大宗選手】
「近代五種競技、他に4種目ありますので筋肉をつけすぎると最後のレーザーラン種目のランニングの時に体力が持っていかれるので走れない」
感じてきたトレーニングの難しさ。また、けがとも隣り合わせの日々です。
【佐藤大宗選手】
「けがをしないように練習するんですが、でもチャレンジしなければいけない場面もあるので、チャレンジしないとスピードだったりとか(ついてこない)」
6月、大会を想定した練習中に右肩を負傷。それでもそのわずか4日後の国内大会に出場し、見事優勝。確かな手応えをつかみました。
【佐藤大宗選手】
「面白いんですよ、オブスタクル競技、ハマります。ずっとそのトレーニングやってたい。手が続くんだったら、筋肉に限界が来ないんだったら、ずっとやっていたいくらい、それくらい面白い競技になっているので、代わってみて思ったのは寂しさもあり、また新たな楽しさも追求できるなと思っています」
新競技へのチャレンジを続ける佐藤選手。県民の期待が自分を突き動かしてくれると感じています。
【佐藤大宗選手】
(Q.青森の方の声援はかなり大きいものがあるんですよね)「ものすごい大きいです」「メダルとった後にテレビみましたって声掛けてくれたり、また頑張ってください、その一言が僕のエンジンをどんどん温めてくれる。」
(Q.街歩いていても声掛けられる)「本当にたまに。スーパーでちょっときょうお酒飲みたいなとお酒コーナー行った時『あ、佐藤さん』って言われた時はお酒コーナーからいったん抜けます。スポーツドリンクコーナー行きます(笑)」
パリオリンピック以降、子どもたちの前で近代五種の魅力を伝える機会が多くなっています。「自分を超える選手を青森から発掘したい」佐藤選手が見据える未来があります。
【佐藤大宗選手】
「強い選手を発掘して青森県の人を近代五種やらせるとやばいなと、新しい時代を作っていきたいという思いがあります」「もう間違いなくこのメダルよりもう1つ上があるんですよ金メダル。ここをまず目指して頑張っていきたいんですが」「男女ともにアベック優勝を目指していきたいと思います」
青森愛が炸裂していた佐藤選手ですが、青森で愛しているもの、他にもありました。
煮干しラーメンです。今回も行きつけの青森市内のお店で朝ラーを楽しんだということです。お気に入りのカスタマイズはあっさり煮干し・中太麺の麺かため・チャーシュー、煮卵トッピング・食べている途中に一味唐辛子を入れるということです。
皆さんもラーメン店で佐藤選手に遭遇することがあるかもしれませんね。