【第7代ねぶた名人 竹浪比呂央さん】
「楽しみですね」「大好きなねぶたですから新しいねぶたをどのように作るか、できたねぶたと出会うことができるというのが2つより3つというのはワクワクしますね」
第7代ねぶた名人の竹浪比呂央さん、66歳。
8月のねぶた祭に向けて、ねぶたの設計図となる原画を描いています。
【第7代ねぶた名人 竹浪比呂央さん】
(Q.原画を描く時間というのは竹浪さんにとってどんな時間ですか)「仕上げたいねぶたのイメージをしっかり固めるというところですね」「描きながらここはこういうふうに膨らませようとか」「この赤、実際にはもうちょっとピンクっぽい赤にしようとか」「原画ができた時点で3Dが頭の中では完全にできあがっているという」「非常に頭を使いながら描いていますから原画を描く時間は非常に疲れますね」
去年のねぶた祭では、制作した2台のねぶたがねぶた大賞と市長賞を獲得し、最優秀制作者賞を受賞。
ねぶた師のトップを走り続ける竹浪さんは、今年、制作団体が1台増え、3台作ることになりました。
【第7代ねぶた名人 竹浪比呂央さん】
「若い人を育てる舞台としてお引き受けしたということですね」「ずっと私がというよりも研究生の中でつまり弟子の中で力を付けてきた人に2~3年後にはですねもう渡して」
竹浪さんは、2004年から2013年まで、3台を制作していましたが、1台は弟子に託した経緯があります。
竹浪さんが、ねぶた文化の発展と後進の育成のため、2010年に設立したねぶた研究所。
これまで、手塚茂樹さんと野村昂史さんの2人のねぶた師を輩出し、今は5人の弟子を育てています。
【第7代ねぶた名人 竹浪比呂央さん】
「この人も大型を目指している人なので研究生の中では一番若いですね」
五所川原市出身の太田空良さん(23)。弘前大学大学院の学生で、学芸員の資格を持っています。
【2人で制作】
「はいじゃあこれで」「はい」
竹浪さんのねぶたに魅せられ、中学生の時から制作を手伝うように。今では、すべての寸法の基準となる、ねぶたの面の骨組みを任されています。
【竹浪さんの弟子 太田空良さん】
(Q.竹浪さんの魅力)「今までのねぶたで見たことのないものを見せてくれるねぶた師さん」「竹浪さんのねぶたを一台でも多く見られるというのはすごくありがたいことですし、お仕事もたくさんあるのでそれはすごくこれからの夏楽しみだなと思っています」
太田さんの他にも、医学部や美大出身の弟子もいます。
【第7代ねぶた名人 竹浪比呂央さん】
「日本の若き才能みたいな人がいっぱい集まってきているんですけど、ありがたいことですよ」
若い人材の育成を重視する竹浪さん。今年加わった団体と、共通する思いがありました。
竹浪さんに依頼したのは、市PTA連合会。子どもたちへ伝統文化の継承を目的に活動している団体です。
【第7代ねぶた名人 竹浪比呂央さん】
「団体の方がおっしゃっていましたけど主役は我々大人ではなくて子どもなので、子どもにこの青森の文化であるねぶたを引き継いでいきたい、ある程度しっかりと理解してもらいたいということで進めていきたいということですから」
竹浪さんは、市PTA連合会に働き掛け、ねぶた小屋での制作期間中に、小中学生を対象としたねぶたの講演会を開催したいと考えています。
【第7代ねぶた名人 竹浪比呂央さん】
「ねぶたでこんなことを感じたとかそんなことが子どもたちの心の中にそれぞれに宿るような」「青森の文化としてのねぶた、知的財産としてのねぶたを理解してもらえるそういうお付き合いをしていきたいなと思っています」
ねぶたの題材は、まだ公表できないということですが。
【第7代ねぶた名人 竹浪比呂央さん】
「新しいことを取り入れて国をつくっていった人と」「それを主人公にした」「漫画なんですけれどもその絵にもずいぶん発想をいただきましてですね」「非常におもしろい色使いができるかなと思ってちょっと楽しみにしていただければと思います」
改めて、今年の制作に掛ける思いは。
【第7代ねぶた名人 竹浪比呂央さん】
「転機になる年でもありますしとにかく皆さんに喜んでいただけるようなねぶたを作って新たな挑戦を感じていただければと思います」
今年の夏の作品も楽しみですし、20代前半の若いお弟子さんもいますから、今後の活躍、デビューというのも楽しみですね。
もう目が離せませんよね。竹浪さんはいつもねぶたの話をする時、少年のような表情をされるんですよね。そんな竹浪さんの楽しむ姿を見て、若手制作者も子どもたちも、ねぶたをより好きになるのではないかと思います。竹浪さんの新作ねぶたに注目です。
















