八戸市の玄関口八戸駅前にある老舗駅弁店「吉田屋」。30年近くにわたり、のれんを守り続けてきた6代目吉田広城社長は、弁当を自ら生み出すクリエイターでもあります。
味の設計はもちろん、盛り付けの彩りやパッケージのデザイン、そして心に刺さるネーミングにいたるまですべてを創り出しています。
吉田屋は、全国各地の優れた総菜や弁当を表彰する「ファベックス惣菜・べんとうグランプリ2026」で3つの商品が入賞。
中でも、10回目の金賞受賞となった「かきめし対決弁当」には並々ならぬ思いがありました。
【吉田屋 吉田広城社長】
「東日本大震災以降、初めて作った新作(弁当)で、1回目の(金賞を)受賞していまして、その同じカキを使った今回は、カキだけをできればローカル線に乗って潮の香りと一緒にいただくようなシンプルなお弁当」
あぶりしょうゆと塩バターの2つの味付けの三陸産のカキ8粒を、刻みのりを敷いたご飯の上にのせた弁当。
創作の原点にあったのは、東日本大震災からの復興を歩む三陸への強い思いです。当時、吉田さんは炊き出しのため岩手県を訪れました。
地元の人たちから寄せられたのは、一過性の「支援」ではなく継続した「ビジネス」として、三陸産のカキを使ってほしいという切実な願いでした。
【吉田屋 吉田広城社長】
「駅弁というのは、今インバウンドの方々も非常に注目されております」
「その中で、手前どもは出店という形ではなく、作りたてを冷凍して輸出を始めたばかりです」
「何とかこの駅弁という文化で青森県または八戸市をPRしていきたいという思いです」
八戸から全国、そして世界へ。創業134年「伝統と革新」の挑戦は続きます。
















