気になる話題を現場から「藤原が行く」。今回は「くまログあおもり」についてです。
【澤田愛美アナウンサー】
うその情報が多数投稿され、電話番号の入力が必須になりました。
【藤原アナ】
投稿がすぐに反映されるスピード感が特長ですが、情報の正確性について課題も生まれました。専門家はフィルタリングの重要性を指摘します。
【藤原アナ】
「クマの緊急銃猟から6日が経ちましたが、周辺ではこのように自動ドアを停止し手動にするなど、現在もクマ対策を行っている所があります。そういった状況もある中、街の人たちはこの『くまログあおもり』をどのように活用しているんでしょうか」
【市民】
「子どもがいるので、家の近くとか通学路に出なければいいなと思って、その範囲で見ていました」
(Q.今でもよく見てますか)「今はもうあまり見ていないです、どれを信じたら良いのか分からないので、ちょっと見ていないですね」
(Q.どう感じます?「くまログあおもり」)「ガセネタが多いな」
15日に、青森市内でクマの目撃が相次いだ際に一気に利用者が増えた「くまログあおもり」。
青森市での緊急銃猟の後、明らかにうそと断定できる投稿が急増し、青森市内での目撃情報は翌日の16日からの3日間で180件を超えました。
危機管理に詳しい青森中央学院大学の大泉常長教授は、多数のうそ情報がくまログに表示されていた時間と影響についてこのように指摘します。
【青森中央学院大学 大泉常長教授】
「明らかに間違っている、デマであるという投稿も比較的長い時間掲示してしまったことによって、それに対する違和感を市民が持ったということは考えられると思います」
「運営側がしっかりと事前にフィルターをかけて、明らかにうそになるものはアップしないなど、事前の対応が必要なのではなかったかな」
青森県は、虚偽投稿に関与した人物を特定し、警察へ通報。投稿の正確性を高めるため、19日の午後から投稿者の電話番号の入力を必須としました。
その結果、クマに関する青森市内での投稿は、20日は0件、21日は1件と激減。
宮下知事は20日、自身の公式Xで「情報を整理した結果と本日の情報から、少なくとも現時点では青森市内にクマがうろついているということは確認できていません。青森市には、学校活動をはじめ通常通りの社会経済活動を再開できる環境にあると考えられる旨を伝えています」と投稿しました。
くまログの投稿数の変化について市民は…。
【市民】
「フェイクが減ったんだと思う、そんなに頻繁に出ているわけでもないと思う」
「(投稿が)減りすぎかなと思う、逆に」
(Q.目撃しても投稿しなくなっている)「そうそう、それもあると思う」
【青森中央学院大学 大泉常長教授】
「ある種、虚偽投稿されたものに対して厳格な対応をされたことは望ましいことではある一方、投稿に対する責任の重さも同時に膨れ上がってしまった印象がある、そもそも自分が見かけたものがクマなのかそうでないのか自信がないものも含めて投稿できていたものが、間違ったものがいたずらと解釈される恐怖感を仮に持つのだとするならば、登録の前に萎縮してしまう可能性も否めない」
「県とすれば幅広く情報を収集したいのであれば、匿名で集めるということも継続する検討の余地はあったのではないかと考えます」
大泉教授は、「くまログ」は市民の善意によって成り立っているものだとしたうえで、そのまま掲載するのではなく情報を洗練する作業が重要だと話します。
【青森中央学院大学 大泉常長教授】
「市民によってもたらされた一次情報のまま情報が加工されないのは、読み手によっては必ずしも親切ではないと断言できると思います」
「公的なフィルタリングや情報の精査も含めた『くまログ』であっていただきたいと強く感じます」
2026年4月から運用が始まった「くまログあおもり」の最大の特長は、投稿がリアルタイムですぐに掲載される点です。
県や市町村が投稿内容を確認し、明らかにうそと思われるものは非公開にしますが、どんな内容でも投稿後はいったん「くまログ」に載ります。
一方、お隣の秋田県では2024年の7月から「クマダス」というシステムでクマの情報をまとめていますが、こちらは、2つのパターンで投稿が載ります。
1つは市町村や警察への通報を市町村が整理して投稿するパターン。もう1つが県民の投稿が載るパターンです。
秋田県では、個人情報の入力不要で投稿できますが、最初は非公開になっています。県や市町村が中身を確認したうえで、明らかなうそではないものを公開し、頭に「投稿」と記され分かるようになっています。
秋田県の担当者は「即時性は若干落ちるが情報の信頼性は高められている」と話しています。
クマに関する情報についてスピードと正確性の両立が求められる中、せっかく県内でも注目度が高まった「くまログ」が今後も効果的に活用されることを願いたいと思います。















