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“木質チップボイラー” 平川市の温泉が導入 燃料費抑えて環境に優しい

2026.07.08(水) 18:45

スタジオに用意したこちらは、長い間放置された森林を整備する際、伐採された木を乾燥させてチップ状にしたものです。

平川市の温泉施設に、化石燃料の代わりにこうした木質チップを燃料にして熱を作り出す、環境に優しく燃料費を抑える新たなボイラーが導入されました。

中東情勢の悪化による燃料費の高騰や人件費といったコスト高を理由に、青森県内の温泉や銭湯などの件数は減少傾向にあります。

こうした中、平川市にある民間の温浴施設「天然温泉『花の湯』」では、燃料費を削減しつつ、地域の資源を使った持続可能な運営に向けた取り組みがスタートしました。

それが「木質チップボイラー」の導入。3月からおよそ3カ月の試験運転を経て、現在本格稼働しています。

1カ月当たりの燃料費は、導入前のおよそ7割に。年間では500万円から600万円ほど燃料費を削減できる見込みということです。

7日に完成報告会が開かれ、自治体や大学生などおよそ40人が参加しました。

【説明】
「(人工林が)なかなか間伐されずに放置されているという現状がありますので、そういったものを活用するのが事業の目的でもあります」

チップに使われるのは、長く放置された森林の整備で伐採された杉や松などで、建築材としては品質が落ちてしまったものです。

1日に使うチップの量はおよそ1.3トン。

チップはボイラー内で燃やされ、その熱を使ってお湯を70℃から80℃ほどに加熱します。

温められたお湯は、熱交換によって湯船に使う源泉やシャワーのお湯、冬の床暖房などにも利用されるということです。

【参加者】
「新しい技術や施設で地域の温泉施設がよみがえるのであれば、ぜひ広がってほしいなと思いますし、自然とともに地域にサービスを提供していく考え方が刺激的だったなと思います」

チップボイラーの導入は、県内外でほかにもありますが、今回は運営方法に特徴があります。

運営主体の「あおもり森林エネルギー」は、県内4つの会社の共同出資により、2024年7月に設立されました。

ボイラーのメンテナンスやチップの供給も含めて「あおもり森林エネルギー」が行うため、利用者側が導入しやすい仕組みとなっています。

【あおもり森林エネルギー 白鳥五大社長】
「安定している燃料源が地域にあるのは、そんなに注目されていないし活用もされていない」
「木質バイオマスというものを、地域のエネルギーとして供給できるような方々が、地域に増えていったほうが良いんじゃないかなと思う」

「あおもり森林エネルギー」は、木質チップボイラーの普及拡大を目指します。

チップの燃料代は、ガスの約半分で、チップボイラーは、灯油・重油・ガスのボイラーがある施設であればどこでも導入が可能で、例えば老人福祉施設や温水プール、農業ハウスなどにも可能ということです。
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