2025年に150周年の節目を迎える青森リンゴ。1月のキックオフイベントで発表されたのは…。
【セレモニー】
「それではオープンです。どうぞ~」
青森県黒石市のりんご研究所を改築した「仮称・りんごイノベーションセンター」です。異常気象に対応するために様々な温度を設定できる「人工気象室」や、他の研究機関と共同研究できる「オープンラボ」が新たに設置されます。
新年度予算としては整備事業費に2800万円を計上。建設工事は11月ごろから始まり、2027年5月の完成を目指しています。建設費などの合計金額は37億8000万円です。
【青森県りんご協会 技師 工藤貴久さん】
「りんご研究所は、試験場時代から病害虫の防除やら新しい栽培方法等、本当に県のリンゴ産業にはなくてはならない研究機関だと思っておりますので、これからも温暖化とか様々な新しい樹形の作り方、課題はたくさんあると思いますので大変期待しております」
そのほか、青森リンゴ150周年を盛り上げるための事業費として2400万円を計上。9月には記念式典を計画していて、そこに向けてリンゴの生産や販売、観光への活用などを盛り込んだ「青森りんご総合戦略」を発表する予定です。
【青森県りんご協会 技師 工藤貴久さん】
「この150年で、この青森県にリンゴ産業というリンゴ農家だけでなくて、産業がしっかり根付いたというのはすごいことだと思います」
「これからの50年100年に向けて、いろいろ時代に合わせた施策を取っていかなければならないと思っていますので、大変期待しているところが大きいです」
青森リンゴを未来に繋ぐために、労働力不足や気候変動といった課題に技術力で対応しながら、生産量と産出額の維持・拡大が求められています。
そして、青森リンゴ150周年を盛り上げるのが青森りんごアンバサダー、王林さん、ジョナゴールドさん、りんご娘の皆さんです。
海外などでのイベントでPRを行ったり、150周年にちなんだ新曲を作成します。
青森県りんご果樹課によりますと、「150周年の歴史に興味を持ってくれたり、理解できるような曲にしたい」とのこと。
最新の打ち合わせ情報では、「子どもたちが一緒に歌える合唱曲はどうか?」というアイデアも出ているようです。
9月の記念式典までには、楽曲とミュージックビデオが公開される予定です。