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青森県予算企画④ 子育て支援 「キッズシッター利用支援」

2025.02.25(火) 18:45

青森県の予算案企画は、「子育て支援」についてです。県内にあるベビーシッターの事業所数の推移をごらんください。年々増加しています。「突発的な事情で保育をお願いしたい」「リフレッシュしたい」といった理由からニーズが増えています。県の取り組む「子育て支援」についてです。

【宮下知事】
「急な子どもの預け入れや社会参加、リフレッシュ機会の増加を図るため、ベビーシッター制度の普及拡大について多くのご意見をいただいたところであり、新たにキッズシッター・病児シッターの利用者への支援を実施することとしています」

県が新たに取り組む「あおもりキッズシッター利用支援事業」事業費として、新年度予算案に2210万円余りを盛り込んでいます。

キッズシッターなどの利用者に助成をし、自己負担の軽減を図る内容です。具体的には平日や日中の場合、1時間当たりの自己負担額が400円となるよう、2100円を上限に助成します。

また、休日や夜間、病気にかかった場合も助成対象で、子育てを支援します。

【青森県こどもみらい課 和田哲也課長】
「突発的な事情で保育をお願いしたい、もっと社会参加をしたい、あるいは少しリフレッシュをしたい、そういった方に積極的に気軽に利用していただきたいと考えております」

三沢市で託児所とベビーシッター事業を展開している「Joyful pop」です。生まれたばかりの赤ちゃんから小学生までを対象に、24時間対応で保育サービスを提供しています。

代表の小比類巻麻衣さん。元保育士で、ベビーシッターとしての働き方に魅力を感じ、2022年1月に事業を立ち上げました。

【Joyful pop 小比類巻麻衣代表】
「自分のやりたかった保育の形って、もっともっと寄り添いたかったとか、一人ひとりに注目したかったというのがかなえられるところが(ベビーシッターの)良さだなと思っております」

事業を始めたころ、予約は週に1件という時期もありましたが、事業開始から2年がたち、今では週に20件の予約が入るようになりました。

職員全員が保育士資格を持っていることや、細やかな対応が口コミで広がってきています。

一方、課題も…。

【Joyful pop 小比類巻麻衣】
「仕事をしていないと利用しちゃいけないとか、(預けることに)罪悪感を感じてしまう親御様が多いように感じます」
「やはり金額のところが利用のしづらさもあるのかなとも思っております」

こうした課題を乗り越えるきっかけになればと、小比類巻さんは2024年5月、知事と県民の対話集会「#あおばな」に参加しました。

【Joyful pop 小比類巻麻衣代表】
「『#あおばな』を知った時に、これはベビーシッターをこんなにも必要としている人がいるなかで、知事に知ってもらうチャンスだなと思って」

「#あおばな」には、小比類巻さんのほか、Joyful popの職員や利用者も参加し、ベビーシッターの利用のしづらさや金銭面の課題を訴えました。

こうした声が新年度予算案に盛り込まれた「あおもりキッズシッター利用支援事業」に反映されたと感じています。

【Joyful pop 小比類巻麻衣代表】
「ベビーシッターやキッズシッターってまだまだ身近ではないものだったので、青森県が声を上げて“利用していこう”というふうな取り組みをしてくださったことがとてもうれしいなと思っております」

県内でベビーシッター事業を担う1人として、今後に期待することは。

【Joyful pop 小比類巻麻衣代表】
「ベビーシッターの(利用)補助が青森県から出ることで、保護者さんたちも利用のしやすさにつながっていくのかなと思うこともありますし、支援者が増えることで幸せになるご家族も増えていくのかなと思いますので、そういうところに期待していきたいなと思います」
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