28日に取り引きされたのは、4月1日から21日までに水揚げされる予定の半成貝150トンです。
全量が落札され、1キロ当たりの価格は、前の年の倍以上となる312円でした。
青森県漁連は、2024年からの稚貝の大量へい死により水揚げ量が落ち込み高値につながったとしています。
【青森県漁連 熊木正徳専務】
「今の状況からいくと右肩上がりに価格が上がっていくだろうと思っています。そういったときに市場に製品が出回ったときに、ホタテ離れが起きなければいいと懸念しています」
また、2024年度の水揚げ量はおよそ3万トンにとどまり、2025年度の水揚げ量は、それを下回って平成以降では最少の2万トン前後になる見通しです。
【青森県漁連 熊木正徳専務】
「生産者もそうだが、加工・流通業者もということでホタテ産業全体が非常に危機的な状況だと考えています」
主な産地の青森県平内町では、半成貝の水揚げの時期が例年よりも大幅にずれ込む見込みです。
【平内町漁協 柴田操専務】
「半成貝の1回目の入札ということで高値で入っていますが、平内町の方としては成長もよくないのと今年の計画数量がかなり少ないことから、連休明けでどうか、もしくは6月にずれ込むのかという状況です」
県漁連は、4月にも加工業者なども交えて県選出の国会議員などと、現在の厳しい状況について意見を交わす方針です。