「入学生40名に入学を許可します」
青森明の星短期大学では2025年度、最後の入学生となる40人が入学式を迎えました。
コロナ禍前は、70人から80人で推移していましたが、青森明の星短期大学が開学した1963年度の1期生36人以降、2番目に少ないということです。
【新入生代表 乙幡奈々伽さん】
(Q.閉学について)「青森明の星短期大学の学生として誇りを持ち、自らを律し、自らを高め、社会の有為な人材となるよう日々精進することを誓います」
学生たちは、2027年3月までの2年間、保育士や介護福祉士といった様々な夢に向かって学びます。
【青森明の星短期大学1年 乙幡奈々伽さん】
「聞いた時は、とてもびっくりしたのですけれど、ずっと行きたいと思っていた学校だったので、最後の卒業生になれてとても誇りに思っています」
【青森明の星短期大学 花田慎学長】
「募集停止が学生に与える不安とか、そういったものもあるでしょうから、より一層不安を払拭して色んな意味でサポートしていきたい」
今、全国で私立短期大学が相次いで姿を消しています。
文部科学省によりますと、私立短期大学の学校数は、ピークの1997年度は504校でしたが、2024年度は282校と半分にまで減少しています。
それに伴って学生数も減り続けていて、41万2千人余りから7万3千人ほどまで減少してしまいました。
日本私立短期大学協会の調査によると、3月末現在で2026年度は23校、2027年度は青森明の星短期大学を含む21校の合わせて44校の私立短大が学生の募集を停止します。
募集停止が増えた要因については、以前から少子化が進んでいることや女性の4年制大学志向が高まっていること。さらに、定員の充足状況が基準を満たさないない場合、学生が国の奨学金支援を受けられなくなってしまうため、学生募集への影響が避けられないことなどが挙げられています。
【青森明の星短期大学 花田慎学長】
「皆が意識していかなければ駄目であると思います。例えば10年前とは時代が変わるし、これから社会に出ていく時も、人手不足とか社会情勢が変わっていく中でも、自分の力を発揮できるようなそのための学生生活を充実してほしい」